子どもの発達障害に気付くまで 12(生後1歳4か月~1歳5か月)
~乗り物への興味~
私の体調が悪くても外へと出たがる息子。
雨の日や長時間外に出られない日でも何とか家の中でも遊べるものは・・・と思いついたのが写真絵本でした。
とにかくたくさんの種類の乗り物を紹介してくれている幼児向け絵本を探してきました。
すぐに息子はこの本の虜になりました。
何度も何度も読んでと催促。気付けば私が家事をしている間なども一人で読む姿も見られる様になりました。
ある時、妙に静かだな~と思って覗き込むと本に落書きをしていました(;´Д`)
(今となっては良い思い出なのですが、当時はこうした落書きも子どもの視線の動きのヒントになりそうな予感がして残しておいたのでした。)*1
しかし一日中この本ばかり読んでくれている訳ではなく、相変わらず昼間の癇癪泣きもひどく、夜泣きなどもありました。
又、相変わらずの外出への要求もありましたので私たち親子の生活はすぐに何かが変わっていった訳ではありません。
しかしこの本との出会いが、この子の一つのターニングポイントになった様に思います。
後々わかる事ですが、耳の感覚過敏というものを持っていた息子は、日中絶えず聞こえる外からの騒音(私や夫には聞こえないレベルの音まで聞いていた様です。)の発生源が何かわからず怖くて泣いていたらしいのです。
それがこの本と出会い、例えば
オートバイという乗り物があって、その乗り物を外で見かけると大きな音を出している
という様な本人の気付きにつながり、音の発生源を知る事で様々な音への不安感が薄れていきました。
上記の様な事はもっと先(3歳になりたての頃)になって本人が話してくれた事でようやく私たち親も理解出来た事でして、当時はまだ癇癪という表現方法しか出来ない息子を前に途方に暮れる毎日には変わりありませんでした。
*1:こうした”視線”や目の動きは、視覚の過敏さや発達の凸凹を持つ息子の感覚を理解する上で一つの重要なポイントになると考えています。独特な物事の捉え方をする一つの要素としてこの目の動きが大きく関わっている、そう子どもと接していて感じるのです。目の動きに関しては後々改めて書かせていただきたいと思います。