ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

子どもの発達障害に気付くまで 33(生後2歳2か月~2歳5か月)

~保健センターでの発達相談~

やっぱりもう一度相談してみようと保健センターへ連絡し、すぐに保健師さんと面談しました。

前回とは違い、「では一度発達相談をしてみましょう」という事でこちらもすぐに面談予約をしていただけました。

 

予約から待つこと3週間程。発達相談の為に地域の保健センターへ行きました。

『発達相談って何をするのかな?』と受ける前は想像がつきませんでしたが、要するに発達検査の簡易版の様なもので、1歳半検診時に集団で受ける発達検査よりはもう少し複雑なものといった感じでした。

 

その担当の方はどういった肩書の方かはわかりませんが(おそらく臨床心理士さんの様な立場の方だと思います)、検査を受けた後、次のようにおっしゃいました。

「そうね・・・、確かにちょっと指示が通りにくいかも?」

とつぶやかれたのです。

 

『指示が通りにくい』つまり普段の生活に置き換えるなら、なかなか親や周囲の大人の言う事を聞かない(相手が言っている通りに出来ない)

であるとは、まだこの頃の私は理解していませんでしたが、このつぶやきを何故か今も鮮明に記憶しています。

直感で”キーワード”なんだと理解しました。

 

この発達相談の結果を受けて、「今度は発達センターで本格的な検査を受けてみましょう」という事になりまして、そちらの日程も組んでいただきました。

 

ただ、その日程も1ヶ月程先の予定となってしまいましたので、

「その間、この子とどの様に過ごしていけば良いでしょうか?」とこの担当の方にお尋ねしました。

すると

「そうね、こういったタイプの子は遊びを通じて伸ばしてあげるのが一番かな~?と思いますョ。」と朗らかにお答え下さいました。

私は思わず「え!?遊びですか??」と即答してしまいましたが、

「そうよ、好きな事で伸ばしてあげるのが一番だと思います。」ととても柔和な表情でおっしゃられたのが今でも忘れられません。

 

~異口同音~

そしてその翌日。

その日はインターナショナルスクールの教室の日でした。

教室に息子を迎えに行った際に担当の先生とお話しする時間が頂けたので(発達相談を受けた事はまだ伝えないまま)、先生に日々荒れ狂う息子の園での様子を伺いました。

 

先生は嫌なお顔は何一つなさらないでお答え下さったのですが、やはり聞いているだけで園でもあまり良い状態ではない事が察せられる内容でしたので

「私はこの子にどういった対応をしていけばよろしいのでしょうか?何かアドバイスをいただけると助かります。」と子どもへの接し方の助言を求めました。

すると

「『好きな事』を通じて取り組んでいくのが一番伸びるタイプだと思います。」と即答されたのです。

 

 

~運命の出会い~

2日連続で、しかも別の方から同じ言葉を受ける事になり、、、この時は本当に強い衝撃を受けました。

それはまるで脳を雷が貫く様な強い衝撃でした。

 

『好きな事で伸ばす』とはどういう事か・・・。

この後、真剣に考え取り組んでいく事となりました。

 

『遊びの中から、でもただ遊ぶだけでなくその中に伸ばすポイントを探しながら接していくという事なのかしら・・・とりあえず出来る事からやってみよう。』

と、手探りで色々とやってみる事に決めました。

 

ですから表題にあります運命の出会いとは、『好きな事で伸ばす』というキーワードとの出会いであり、この言葉を教えて下さった二人との出会いでもあります。

 

この後、保健センターの担当の方とはもうお会いする事はありませんでしたが、プレの先生方とは色々なアドバイスを受けながら息子の成長を見守っていただく様になりました。

 

 

~発達センターでの検査~

※〇〇センターと続いて非常にややこしいですネ、すみません(^^;)正式名称ではありませんので余計に混乱させてしまいそうですが、

『保健センター』(=地域によっては保健所という位置づけの施設です。最初に連絡した保健師さん達がいらっしゃる地域の窓口になる拠点です。)

『発達センター』(=地域によっては児童福祉施設であったり、発達障がい者支援施設であるかもしれません。専門性の高い小児科や児童精神科の医師や臨床心理専門の方々、そして療育部門も備えられている拠点です。)

という順で受診しました。

 

さて、この発達センターでは臨床心理士による新版K式発達検査で1時間半程度の内容を受けました。

その結果を受け、今度は医師による正式な診断を受けてみましょう(=つまり何らかの発達の凸凹が疑われる)という事になりましたが、なんとその予約は数年先という事でした。

 

ただし、「医師の面談を待つ間でも療育は始められます」という事でしたので進めて頂く事になりました。*1

 

 

 

*1:”未診断でも療育を受けられる”というのは当時思いもよりませんでしたので、大変救われた気持ちになった事を思い出します。診断以前に療育を受けられるかは地域によって差がある部分かもしれませんが振り返るとやはり早期療育の重要性はとても感じますので、人材や施設の確保など難しい点がたくさんあると思いますが、保育園の待機児童問題と同じ様に必要とされている方が適切に利用出来る様になると良いですね。