遊びをせんとや生まれけむ―室内遊び編3 指先を使う(1)(2歳4ヶ月~)
さて、これまでの一連の遊びを通じて息子の手先に不器用さがある事に気付いた私でしたが、
『はて、でも不器用すぎるってどういう状態だろう?他にも息子と同じような事で困っている方っているのかしら??』
等と思い当たりました。
早速ネットで『不器用 障害』という検索ワードで調べると・・・ありました(^^;)
協調運動障害(発達性協調運動障害)というのだそうです。。。この時初めて知りました。
ウィキペディアさんの当該ページ(発達性協調運動障害 - Wikipedia)を拝見すると、
”協調的運動がぎこちない、あるいは全身運動(粗大運動)や微細運動(手先の操作)がとても不器用な障害”とあり、具体的には
・ボールが片手で投げられない(→コレはまさにその通り。サッカーの様に蹴る方がマシみたいです。)
・自転車に乗れない(→そうそう、三輪車もぎこちなかったくらいです。結局自転車は猛特訓を重ねて何とか平坦な道なら乗れます。)
・ボタンを掛ける事ができない(→特に首に一番近い部分は難しい様子です。)
・靴の左右を度々間違える(→2歳代までは確かにそうでしたネ(^^;)柄やイラストでわかりやすい様に工夫してある靴で左右が違う事に気付いた様です。)
・箸を使えない(→スプーンの自立が遅かったので、何とか自立させてやりたい一心でじっくりと時間をかけて取り組んでいきました。)
と、この様に思い当たる事だらけでした(笑)
といっても私は医師ではありませんので、ほとんど全部当てはまるからといって勝手に診断を下す訳にはいきません。
『発達性協調運動障害というものがあるんだ』と常々意識しておいて、生活の中で改善を試みる様に働きかけていこうと思った次第です。
~手先を使った遊び 難易度別~
Wikipediaにもありましたが、協調運動には全身運動と手先の操作の2種類があるそうです。
ですからその双方を意識した取り組み を始めようと思ったのですが、全身運動は当時夏でしたのでプールや普段の公園遊びを通じて粗大運動的な事を取り入れていこうと思いました。
一方、今回の目標は特に手先の操作の方でした。
かといって、本人は口を開けば
「プール!お外!」
当時は室内で大人しく遊んでくれる・・・タイプではなかったので*1どうしようかと少し考えたのですが、いくらプール三昧といってもいつも外で遊んでいる訳ではありませんよね。
そうなんです、うちの子は雨の日や帰宅後なら納得して室内遊びに取り組んでくれる事に思い当たりました。
という訳でどんな室内遊びを組み込んでいこうかしら?と考えてみました。
そこで真っ先に思いついたのは
”積み木遊び”でした。
よく『小さい頃に積み木遊びが上手なお子さんは大きくなっても賢い方が多い』なんてお聞きする事もありますし、積み木なら手先も使うし見立て遊びにもなるから丁度イイと思って早速導入したんです。
が、・・・・・・||||||(-ω-;)||||||…全く息子の心に響きませんでした(笑)
手先も不器用ですが、それ以上に当時は見立ての力が弱いので
『これ何?全然面白くない』
とでも言うかの如く無反応でした。
積み木って、たぶんお母さんや周囲の方が上手に使い方を教えてあげられると楽しく遊べるようになる時期も早いかも。(そう、私自身が苦手なんです^_^;)
結局うちの息子が積み木で遊び始めたのは4歳で少しブロックで遊べるようになって以降の5歳頃で、それもYouTubeで積み木のロボを見て『ボクも作りたい!』と思ったのがきっかけみたいです。*2
やっぱり遊び方を教えるって大事な事なんですね。当時その事実に気付いていれば、もう少し遊び方のバリエーションが増えていたかもしれません(^^;)
という事で、こうした事を考慮して当時よく遊んだ遊びを下記に挙げてみます。
見立ての力があまり必要ではなく、”わかりやすい”+”少し手先を使う”という点で難易度別に並べてみます。
【簡単編】(2歳4ヶ月~)
◎カップ積み
良くあるタイプのものです。これは1歳代から遊んでいました。大きさの順で積まないと積みあがらないのですが、以前は積み上げられていたのに徐々に出来なくなっていったおもちゃでした(笑)ですからお風呂に持ち込んで、おもちゃの魚を入れて金魚ばちタワーを作ってみたりコップに見立てて水を注ぐ遊び等に変えて遊んでいきました。
◎シール貼り
乗り物系のシールです。(反射して見え辛くてすみません(T_T))最初は名前を覚える為に使っていましたが、探し物遊び(『消防車はどこだ?』といった様な遊び方)へ、その後シール貼り遊びへと発展していきました。
◎乗り物型はめパズル(柔らか素材)
これは2枚一組で市販されていたものです。木型の型はめだときちんと合わせないとはまり難い事もありますが、ソフト素材なので少し無理矢理にはめても大丈夫です。失敗のない遊びとして、息子は大好きな乗り物のパズルをとても楽しんでいました。
◎ルーピングコースター
これこそ失敗のないおもちゃとして有名なものかと思います。
子どもに関する色々な施設で導入されている事も多く、病院や児童館等なんかで手にする機会も多いのではないでしょうか?息子もいまだに病院などで見かけると遊ばせていただいております。
2歳半頃はただ手先を動かす要素と色の連結を楽しんでいた様ですが、そこから発展して4歳頃には『まって~ボクも一緒に行く~』とか『6両編成電車になりました~』等と形状や色に応じて電車や生き物に見立てて遊んだりする様になりました。息子にとっては簡単だけどずっと遊べるおもちゃです。
さて、少し長くなりますので、もう少し難易度を上げた遊びは次回にお話しさせて下さい。