遊びをせんとや生まれけむ―室内遊び編3 指先を使う(2)(2歳4ヶ月~)
さて、前回に続き指先を使う遊びです。
指先を使う遊びというのは、実は導入してもすぐに効果が出るというタイプの訓練ではありませんでした。(もし即効性を期待された方がいらっしゃいましたら申し訳ございません(/_;))
ただ、息子と楽しく遊べて本当に嬉しかったという気持ちは今でもよく覚えています。
それに以前の記事の追記欄で触れたのですが、
let-me-pick-you-up.hatenablog.com
息子がスプーンの自立をしたのが丁度この頃だったのです。(2歳半目前・・・かなり遅いですね(^^;)アハハ・・・)
なので身辺介助への私の負担が大きく軽減され、こうした訓練などに前向きに取り組めるようになりましたし、息子も遊び以外を通じてのみならず日常生活の中でスプーンを使うたびにいつでも手先の訓練をしている様な感じでゆっくりながらも徐々に伸びていく様子に、
『療育っていつでもどこでも意識一つで取り組めるものなんだなぁ。』
なんて改めて感じたものでした。
長くなりましたが、それでは本題の指先を使う遊びの続きです。
【まあまあ簡単編】
◎積み木はめ
これは・・・正直あまり遊ばなかったのです。
幼い頃から形の違いに気付いていた様でしたので、好きなのかな?と思って1歳の誕生日に買っておいたのですが、1歳半頃には遊ばなくなっていました。
ただ、その後も何度か本来の遊び方とは違う遊び方をしていた事があったので、その中で一つだけ気付いた事がありました。
『落としたい要求』があるという事です。これは排水溝への石落としという困り事にも通じるなぁと思っていました。
(後々こうした気付きが石落としの解決へのヒントとなりました。)
◎手作りポスト
これは2歳8ヶ月頃に当時通っていたプレで空のお菓子箱を利用して作った物でした。
当時はこれとミニカーの郵便車で『郵便屋さんごっこ』をして遊んでいました。ポストの投函口が程よく狭く、中に封筒を投函したり取り出す遊びで手先を工夫して動かそうとするのが良かった様に思います。
穴が意外と狭めなので簡単に作れる割に難易度が高めです。(ついでに目もかなり使いますので手と目の協調運動にもってこい、かも?)
◎ビー玉落とし
100円のお店で数枚の板材を買ってきてボンドで止めただけの簡単なものですが、これが結構遊べました(笑)
ただし配置する角度によってはビー玉が速く落下するのでなかなかうまく行かないと泣いてしまう事も・・・(^_^;)
◎もぐもぐごっこ
先日の記事でカード遊びのご紹介をさせていただきましたが、その中でカードがない場合でご紹介した事なのですが、お片付けを指示した絵を見た息子が片付けを遊びに変えてしまったというエピソードでした。
そのお話しを少し詳しく書き残させて下さいね。
ウチは男の子なんですがままごとグッズが好きな子でしたので、折を見てはままごと用の野菜を少しづつ買い足していたんです。それがいつの間にか増えすぎて、当時ちょうど手持ちのバスケットに入りきらなくなった頃でした。そこで思いつきでカエルのゴミ箱にあふれた野菜を入れる様に指示してみたのです。
そうすると息子は
「ごはん!」と言いながらトマトやきゅうりをカエルに食べさせてあげるという遊びを始めてしまったのです(笑)
私もそのまま子どもの遊びに乗っかって
「ありがとう!美味しい、もっとちょうだい!」などとカエルの言葉を代弁してやるとますます喜んでいくつもいくつも食べさせようとする訳です。
すると案の定すぐさまカエルのお腹は一杯になる訳ですが、
「おなかいっぱい!ちょっと待っててネ。」といってカエルがトイレに行くふりをし、中身を空っぽにしては
「またお腹減っちゃった、ごはんちょうだい!」と続けて遊んでいました。
「パク!」とか「もぐもぐ」といった擬態語を使うといつまでも大爆笑していました(笑)音が想像を補ってくれたのでしょうね。
よっぽど大好きな遊びだったみたいで、以降数年はこの遊びをよくやりました。(よくも悪くもエンドレスループに陥る遊びですので、時間に余裕のある時にじっくり付き合う覚悟で遊んでいました。)
手先のスキルとしては簡単なのですが、やり取りの要素が加わるので難易度としては少し高めかな?と思います。
見立ての力もつくし、お世話をする気持ちや他者の立場になって考えてみたりと、色々な力を育んでくれる遊びと言えそうです。
◎キューブパズル
これは船・バス・ショベルカー・はしご車・新幹線・ロケットの6種類に組み替えられる組み立てパズルです。特にロケットなんかは6つを積み上げるのでうまくバランスを保つ必要があります。
3歳の誕生日プレゼントに夫が買った物で、この頃にはこれが出来るスキルが備わっていた為簡単に出来てしまいましたが楽しく遊んでいた様です。
◎キャップ落とし
2歳8ヶ月頃から色々な児童館へ出かける様になりました。
そんな中、ある児童館にこういった手作りおもちゃを置いて下さっているところがあったので私も帰宅してすぐに家で作ってみました。
これは・・・
・・・予想以上にすごいおもちゃでした、これを考えた人はスゴイ!と思います。
実はこれが(うちの子の場合ですが)排水溝への石落としをしなくなった一つの要素になりました。(排水溝への石落としの詳細はまた別記させて下さい。)
ペットボトルのキャップ2つをビニールテープで止めて、パスタ容器に落とすだけの簡単な物です。
ビニールテープの巻き数で厚みを少し変えられるので、息子の何かを落としたい要求を満たしてくれた様です。
長くなりましたので、最後の【少し難しい編】は次回に書かせて下さいませ。