ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

遊びをせんとや生まれけむ―室内遊び編3 指先を使う(3)(2歳4ヶ月~)

~難易度にこだわった理由~

さて、2歳頃~始められる手先遊びの【少し難しい編】です。

 

↓でご紹介する中には4~5歳になっても遊び続けられたものも多くあります。

そうした遊びはずっと同じ遊び方をし続けた訳ではなく、成長につれ想像力や語彙力が上がり遊び方もどんどん進化していきました。

そうなってくると一緒に遊んでいても楽しいなと感じる事も増えていきました。

 

こうして振り返り記事を描いていますと、2歳当時はまだ本当にたどたどしい指使いでした。今はあの頃に比べれば随分とマシになったなぁとしみじみ思います。(といっても、まわりのお子さんと比べると凹んじゃいますので(T_T)比べる時はあくまでも過去の息子と比べる様にしています。)

 

手先が器用になり(微細運動)、全身の動かし方(粗大運動)も上手になってくると

「ママ、ボク出来ないよ!」という訴えが

「ボクやってみる!」に変わっていきました。

 

今でも要求の多い手がかかるタイプには変わりありませんが、息子が自分でやってみようとする様子がうかがえるとやっぱり嬉しかったりします。

 

それにただ嬉しいだけじゃありません。

それが自分が思い描いた様に『出来た』時

”ボクだってやれば出来る!”

という成功体験に繋がり、その積み重ねが有能感*1を育み、それが最終的には自己肯定感にもつながっていくのかなと息子の成長を通じて感じてきました。

 

自己肯定感を育むには、誰かに愛されているとか誰かに必要とされているといった感覚だけでなく、自分が今ここにいる理由だとか自分が生まれてきた理由(消極的な言い方ですがボクがここにいて良い理由とも言い換えられるかもしれません)、そして自分がこれから成すべき道をぼんやりながらも見据えていく様な事も大事なのかなと感じるのです。

 

だから、最初から難易度の高い事を繰り返し行うのではなく、その子その子に合った目標をスモールステップでいいので成功や時には失敗とそれに対する工夫(失敗しても工夫すれば出来る事もあると経験する事)などを積み重ねながら難易度を徐々に上げて進めていくのがいいんじゃないかな?と私は思って取り組んで参りました。

 

難易度別にご紹介したのはこういった意図があったからだったのでした。

ひゃ~、長々とすみません(>_<)

それでは本題へ参ります。

 

 

【少し難しい編】

◎マグネット遊び

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こちらは車やバイクなどがマグネットになっていてシートに貼り付けて遊ぶおもちゃです。

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開くとこんな風にマグネットのシートと街のイラストが描かれたベースのシートがあり車などをシートから外して貼り付けられる様になっています。

見立てがまだ進まなかった頃はマグネットを元通りにシートへ片付ける型はめパズルとして遊んでいました。(これが車種によっては形が似ているので結構難しいのです(笑))

街のイラストで色々な想像が出来る様になってきてからは、「よ~し、ママはバイクに乗ってくじらを見に行こう!」とか「じゃあ、ボクはバスに乗ってようちえんに行くね!」なんて遊んでいます。

 

 

◎アルファベットの型はめパズル

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これは2歳9ヶ月の時にクリスマスプレゼントとして購入しました。

数字や文字が好きだったのと、プレでも同じ様なパズルで集中して遊んでいるとプレの先生から教えていただいたので買ってみました。

はい、本当に良く遊んでいました。アルファベットのチョコレートを食べる時に同じアルファベットのピースを持ってきたり、上下反転させても同じピース(NとかOとかX等)だけ集めたり、「Aから始まる物は何かな?」と問題を出してりんごのおもちゃを持ってきたり。

シンプルだからこそ色々な遊びに展開しやすいおもちゃです。

 

 

◎海のいきものジグソーパズル

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・・・これは4~5歳になっても難しかったです(笑)

それでも当時大好きだった魚のイラストがたくさん描かれていたので、よく手に取ってバラバラに崩しては大泣きしていました(笑)

イラストで配置は覚えられても、四角いピースではないので両手をうまく使ってはめ込んでいかないと・・・という難しさがありました。

 

好きだったから眺めているだけでもまぁいいっか(^^;)

 

 

 

 マリンバスにご乗車くださ~い

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右上の白い矢印部分が乗車口で、開閉出来る様になっています。

当時はマンタが運転手さんで、イルカやペンギンやタコ、タツノオトシゴをお客さんに見立ててフィギュアをどんどん突っ込み、指で少しづつ動かしながらイスに座らせていました。

 

ブロックや粘土でバス停をつくってやると、お客さんを待たせたり降ろしたりと遊びの幅が増えやすいのも良い点でした。

 

見立て遊びの要素と、狭い乗車口からの乗り降りが意外と難しいので難易度高めにしております。

 

という訳で、当時の手先を使う遊びとしては以上です。

もう少し大きくなっていきますと、もう少し実用的な日常生活の中で指先を使う練習を取り込んで行く様になるのですが、またその頃に詳細を書かせて下さいね。

 

では次回は室内で体を使う遊びのお話し等をさせていただけましたら、と思います。

 

 

 

 

 

*1:何も知らなかった頃は有能感って、「オレは何でも出来るんだゼ~( ̄▽ ̄)」みたいな言葉なのかな?なんて勝手に考えていたのですが、どうやらそうではないのですが、うまく自分の言葉で説明出来ないので「運動有能感の構造とその発達及び性 差に関する研究」(岡沢祥訓、北真佐美、諏訪祐一郎/著 『スポーツ教育学研究』1996.Vol.16,No.2, pp.145-155)を引用をさせていただきます。

この論文は子ども達に”運動に対する関心・意欲・態度を高める”にはどの様な学習方法が良いのかを明らかにする目的で書かれた様なのですが、”(運動への意欲などは)内発的に動機づける過程を経て達成できる”と書かれています。

更に

” Deci1)は,内発的動機づけを「有能さと自己決定」から解釈している。すなわち,人間は 「有能さと自己決定」を感知したいという欲求に動機づけられて行動するものであり,それを内発的に動機づけられた行動であると主張している。また,White17)は有能さと同様の意味で,「有能感」を「有機体が,その環境と効果的に相互作用する能力」と定義して いる。すなわち, 有能感とは予測不能な状況や環境の中で, 自信を持って積極的に対処 していくことのできる能力のことである。”(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjses1982/16/2/16_2_145/_pdf P.146 「Ⅰ.緒言」より)

と。

 

う~ん・・・正直専門外なので難しいデス。

DeciさんやWhiteさんの説を受けて、という内容の様ですが何とか理解しようとかなり意訳すれば、つまり

『自分は出来ないを出来るに変えたいからやるんだ』って気持ちが人間の行動の動機で、「有能感」っていうのは『自分の働きかけで今置かれた環境や状況を変えたり影響を与える事が出来る能力』という事でしょうか?

 

間違っていたらごめんなさい(^^;)ヒィィ・・・

でもこうして拝見すると有能感や自己肯定感ってなにも運動だけに限りませんよね。成長の過程で随所にみられる事なんだと思うんです。だからこの文献を参考にさせていただきました。

 

私自身は故あって自己肯定感は非常に低い状態で、でも何でも自分で何とか出来る様にと育てられました。

だから経験からではないのですが、直感で有能感は子どもの心の成長にとても大切なのだろうと思って参りましたので一度整理してみたくってちょっと備忘録的な事を書かせていただきました。悪しからずご了承下さい<(_ _)>