遊びをせんとや生まれけむ―室内遊び編5 感覚遊び(2歳4ヶ月~)
2歳2ヶ月でようやく滑り台を滑れる様になった息子でしたが、それ以外の遊具へは中々発展していかない様子を前回お伝えしたかと思います。
足腰や手の力はそれなりに強くなってきているのに、どうもそれらを上手く使いこなせていない息子。何とかしてやりたいなぁ・・・とは思いつつ、いったいどうすれば良いのやら全く検討がつきませんでした。
そんな時、ふと1歳半の頃に良く息子がしていた常動行動というのでしょうか?ロッキングの様な行動を思い出しました。
うちの子の場合ですが常道行動は
・落ち着きたい時
・感覚そのものを楽しみたい時
・他に何もすることがなくて手持無沙汰な時
なんかに出やすい様子でしたが、普段は危なくなければ「おかしいからやめなさい」などとあまり咎めたりはしませんでした。止める程の事でもないかな?とも思えましたし、こういう揺れが好きな事には間違いないだろうなぁと感じたからです。
滑り台の練習方法を考えている際にこういったゆらゆら遊びを思い出しまして、こういった感覚を楽しむ遊びを通じて平衡感覚を養いながらバランスをとる力をつけていけないかな?と思い、色々調べてみる事にしました。
~ふわっとした感覚を楽しむ遊び~
◎バスケットのゆらゆら(2歳2ヶ月頃~)
当時はまだ体も小さかったので洗濯用のバスケットにちょこんと入る事もよくありました。
試しにこれを少し揺らすと大喜び。あまり大きく揺らすと倒れてしまうので、少しづつ揺らしてはうまくバランスをとらせて遊ぶ様にしてみました。
時折子どもを中にのせたまま持ち手を取って持ち上げ、ゆっくり空中ブランコの様にゆらゆらさせたりしました。
私の事を信じられなければ、持ち上げられた息子は『いつ落とされるか』と不安になると思いますが、この時は安心して身を委ねてくれていました。
この運動では激しく大きく揺らすのではなく、ふんわりとした感覚を少し体験させる程度を想定して遊びました。
◎板材で一本橋(2歳2ヶ月頃~)
(当時の様子を再現しようとしたのですが、使っていたプラスチックのブロックが無く代わりに箱を置いています。)
プラスチックブロックを片側にだけ置き、坂道にして上り下り。こうした板材はブロックなどにのせなくてもカーペット等の上に板を置くだけでも少しふわふわした感覚を得られる為、バランス遊びや感覚遊びとして取り入れてみました。
これが意外と長く続いた遊びで、『ライン上を歩きたい』要求や『ふわふわした感覚』を同時に満たしてくれるのが良かったのかな?と思います。
当時はお風呂前に置いていましたので、「お風呂に行こう」と声掛けしても気持ちが切り替わらない時は「一本橋しに行こう!」と声掛けして次の行動へ促す為にも使いました。
(なかなか気持ちを切り替えにくい場合や、次の行動へ進まない時なんかは今よりも楽しい様な次の予定を準備してあげると切り替えやすい様です。)
今では公園の飛び石や板で出来た橋等への遊びに転じていますので、家でこの遊びをする事はなくなりました。
◎毛布でハンモック(2歳5ヶ月頃~)
これは大人二人必要です。確か臨床心理士の方に教えて頂いた方法なので、感覚遊びとしては有名な方法なのかもしれません。
当時の体重でギリギリ可能(笑)だったこの遊びも、大きくなった今は公園のアスレチックやハンモック等で同じ様な感覚を楽しむ様になっています。
◎ベッドへダイブ(2歳6ヶ月頃~)
※これは結構危険かも。。。家で遊ぶ際は十分安全に配慮した上で周囲等にぶつかる物がない状況でやっていました。あまりおすすめ出来ない遊びですが、『こんな事もしていました』という履歴として残させて下さいね。
ベッドって、飛び跳ねたり遊んだりしてはいけないと私は親にはしつけられてきました。
でも家庭用トランポリンといっても小さい物ならあるかもしれませんが、体を受け止めてくれるサイズの物も見当たらなくて、ベッドを使いました。
上記の様な遊びを楽しいままに続けていましたら、徐々に私と息を合わせる様なそぶりを見せる様になりました。
それ以降は私の掛け声を合図に一緒にスタートする訓練も取り入れてみました。
「3・2・1」にうまくあわせられる様になり、これを契機に遊びの中に少しづつルールを取り入れていくという考えが息子の中に概念として取り込まれていった様に思います。
”ルールに従って遊ぶ”という件ですが、少し成長して4歳を過ぎた頃でもまだ口頭の説明だけでは複雑なルールを理解する事は難しかったです。が、自分以外の人間(=今回は母親)が決めたルールに則って遊びを行う事はすごく重要な意味がある様に思います。(また逆に、自分からルールを提案していくという行動も大切ですので、そういった点も注視して見守っています。)
まだまだ色々ありますが、こういった感覚に訴求する様な遊びを少しづつ増やしていく事で感覚を刺激する効果もあったと思いますし、私との関係も良好になっていった(と私が勝手に感じていただけかもしれませんが)のでした(笑)
※今回ご紹介した遊びには、本当に少し間違うと危険な物もございます。息子が私の話を理解していく度合いによって加減していった内容でもありますので、ご家庭でなさる時は(こんなハードな遊びはあんまりされない方の方が多い事を祈りつつ・・・)是非十分ご配慮なさった上でお子様達とスキンシップをはかって下さいませ<(_ _)>
[追記]
今回gif多めですみません(^_^;)
「うまく動かないゾ!」とか、
「詳細な動きがわからなくてどんな遊びなのかもっと説明してよー!」
というご意見などございましたらどうぞコメント欄までお寄せ下さいませ<(_ _)>