表情への気付き―感覚過敏・鈍麻への試み 目・視覚 対応編 1(2歳6ヶ月~4歳2ヶ月)
幼稚園も無事決まり一安心した春休み中の事です。
何気ない会話から表情を教える事を思い立った経緯やそこから始まった視点の動かし方の訓練について記録させて下さい。
まずはそこから約半年前の様子から振り返りたいと思います。
~2歳5ヶ月以降の自撮り連写~
息子には1歳代からiphoneやipadのカメラを連写してしまう少し困った所がありました。
充電中に放置しておくとロック中でもカメラ機能だけはすぐに使えてしまう為、気付けば天井やら息子の頭だけのヘンテコな写真が大量に残っている事もしばしば(笑)
面白いから今でもそのまま残してあるのですが、それが2歳5ヶ月位から息子の顔がきちんとフレームに入った状態で連写する様になってきました。
しかも2歳6ヶ月位からは笑顔の連写に変わってきたのです。(ちょうど、怒る事を控え公園遊びに夢中だった頃です。)
”連写”という繰り返しが楽しかったらしく、ケラケラ笑いながら何枚も何枚も・・・繰り返しが続くので次第に爆笑へと変化していく写真が量産されていきました(笑)
で、撮った写真を見て更に笑う^_^;
以前から”繰り返しが大好き”という事知っていたのですが、何か楽しい遊びに繋げられないかな?と考えていました。
~今更いないいないばぁ(笑)~
2歳半を過ぎて・・・どうかな・・・と半信半疑で”いないいないばぁ”をしてみると効果覿面でした。
それまでは全く面白がってくれなかった”いないいないばぁ”を仰け反りながら大爆笑したのです。何度も繰り返しを要求されました。
『笑顔が来るハズ!もうすぐ手が開く!』といった予測やその繰り返しが大好きな様子が伝わってきました。
でも私もすぐ調子に乗ってしまい、『どうかな?』と思いつつ少し変な顔や白目を多く見せる様な怖い顔をすると・・・やっぱり本気で怖がって大泣きしていました。
ですので笑顔だけの”いないいないばぁ”だけを楽しむ様にしていきました。
~写真図鑑~
let-me-pick-you-up.hatenablog.com
↑先日の記事で写真図鑑の顔や表情の項目を毛嫌いしていた事を書きました。
確かにこれまでは私と会話している時も目が合うのは一瞬だったり、鼻や耳辺りを見ている感じでした。
でも”いないいないばぁ”を何度も繰り返すうちに、隠した手を開くときちんと顔に焦点を当てている気配を感じ始めました。(それまでは私から息子の目を見る時も怖がらせるとダメだと思い、じっと覗き込む事は避けていました。)
特にこの遊びを始めてからは、目の周りや口元を見ている様子でした。
目の周りを見る事が極端に少なかった息子にしては・・・大きな変化です。
『・・・これは色々なチャンスかも!』と内心は思っていたのですが、焦らず少しづつ色々試してみようと思い始めました。
~視線が合っていない時~
例えば目が合うときは一瞬でも合わせる様に。 その後すぐに子どもの方から体ごと逸らされてしまう事も多々でしたが、そんな時は一度視線を完全に外して息子の緊張状態を解いてから横を向く息子の目を見る様にしました。
自分が見られている感覚に慣れさせる為です。
息子自身が相手を直視していなくても、横目の状態でも視線には入るかな?と思いました。
当時はまだまだ多動ですぐに手を振り払われていた頃でした。
普段街中を歩く時などは多動の息子の分も含めて私自身が相当神経を使って周りを見ていた為、外歩きで息子の目を見て歩く事は難しく、こういった場合は無理にはしませんでした。
それ以外の室内にいる時間に出来る範囲で少しづつ目線に慣れさせる様にしていきました。
※結局息子の方から目をしっかりと合わせてくる様になったのが4歳過ぎです。取り組みを始めた2歳11ヶ月位から1年以上と長い時間がかかってしまいました(笑)でも時間をかけて取り組んだ成果はとても大きかったと感じます。
~表情を教えてみる~
プレも終了し、幼稚園への入園準備を進めていた頃です。 夫の運転で移動中、息子とバカ笑いをしながらふと「今なら大丈夫じゃないかしら?」とある考えを思いつきました(笑)
それは”いつかダメ元でやってみよう!”、と以前から密かに考えていたある案でした。
”喜怒哀楽”の4枚の表情をその場で自撮りし、そのまま息子に見せました。
「どう?これわかる?」と聞くと、
「うん?えーと、笑ってる!」
「Oh!No~怒ってる・・・」
「これは”悲しい”」
「”おもしろい”~ぎゃはは。」(つられ笑いしていました。)
いつもなら逸らすはずの表情も、
・こうして写真に撮れば見てくれる事
・車、お風呂、トイレなど狭い空間の方が少し普段は難しい話でも聞きやすそうな事
・現時点で表情の変化への理解が進んでいる事
などが確認出来ました。
こうして少しづつ何でも教えていく事や、視点を輪郭から対象物の中心へ移動させていく練習を始めていきました。