ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

聞こえの過敏さを伝えてきた事(3歳)

幼稚園入園前の春の出来事です。
現在住んでいる地域が気に入っていた事もあって、入園前にこの地域での定住を決め新居へ引越しをしました。 その直後の出来事をお話をさせて下さい。

 

~引越し後の事~

3月のある日、引越しをしました。
息子の多動など不安な点もありましたが、引越しは思った以上にスムーズに完了しました。引越し先の物件等も事前に息子に見せており、本人も「ここがいい!」と納得した上だったからかもしれません。

 

片付け等の合間に、おやつを食べながら二人でゆっくり過ごしていた時の事です。

「静かだね。」息子が突然言いました。

確かに新居は以前の家よりも住宅地の中にあり、物音は少ない様に思いました。ただ”そんなに違うものかな?”と気になり息子に聞いてみました。


「前のおうちではどんな音が聞こえていたの?」
「ずっと新幹線とか、大きな車の音が聞こえていたよ。」

と言うのです。

え・・・。
新幹線ですか・・・?
確かに近くを新幹線が通っていましたが、窓を閉めると聞こえないし、日中は窓を開けても私はあまり気になりませんでした。
息子にしてみれば私が気にならない様な音もずっと耳に入っていたので落ち着かなかった様でした。

 

 

~うぐいすの声~

引越しして1ヶ月も経たない頃でした。

新居での生活にも慣れ始め、息子もすぐに落ち着きを見せ始めました。
急遽幼稚園を決めなおした事もあり、私は夜間は入園準備に追われながらも日中は息子と遊んで過ごしておりました。
そんな最中です。

 

朝、窓を開けたら春先らしい音が聞こえました。
うぐいすの鳴き声でした。

すると息子がびくんと体を跳ね上げ、
「何の音!?こわい!」と言うのです。

「えっ?怖いって何の事?」

と思わず聞き返してしまいました。

「なんか音がした。こわいよ・・・。」と息子は言うのですがその時は何に怯えていたのかさっぱり理解してやれませんでした。

 

別の日、ある幼児向け番組でうぐいすの鳴き声が流れました。
すると息子が
「こわいよ!なんの音なの!?」と叫ぶのです。
「これは”うぐいす”っていう鳥の鳴き声よ?これが怖かったの!?」と聞くと、
「うん、これ。」と頷いていました。

鳥の声と理解し以降は驚く事はなくなりましたが、こんな事で驚いていたのかとこの時初めて知りました。
ですから新幹線にしてもうぐいすにしても私達周囲の人間が感じている以上に敏感に物音に反応してしまうという事をこの時以来常に念頭に置く様になりました。

 

~音の学習~

もちろん息子が聞こえの過敏さを持っている事は以前から知っていました。

let-me-pick-you-up.hatenablog.com

 でもこうした一件があって、以前↑こちらの過去記事でもご紹介したのですが生活音等を教えてくれる動画などを通じて音の学習を進めて来た事って、やはりそれなりに効果がきっとあったのだろうとこの時改めて納得出来ました。

 

でもこうした動画で紹介してくれる音はほんの一部なんですよね。

だからそれ以外の音については本人が今後の経験を通じて新しい音に対して理解していくしかないのだろうと思いました。

 

親である私に出来る事といえば、急に逃げたり泣き叫ぶ時に”音”がきっかけであればチェックしておいたり周囲の方に「こんな音で驚いた様です。」と伝える事ですとか、どうしても辛い音が続く場合は回避する方法(イヤーマフや場所を変える事)を検討していく事でした。

音に過敏さのある方の場合、大勢の足音等も苦手な方がいらっしゃると聞きます。今のところ、息子は足音に対する不安感はない様ですが、不規則で予測のつかないまばらな音への苦手な感覚はあります。*1

もう少し大きくなっても音に対して仰け反って苦しむ様子が続く様であれば、何か別の方法も考える方が良いのかもしれませんね。今は幼稚園の間に色々な経験を通じて音の学習を引き続き継続していきたいと思っています。

 

~ちなみに~

またまたyoutubeからで恐縮ですが。。。

www.youtube.com

子どもも大人も楽しめそうな鳥の鳴き声の紹介動画がありました。こちらの動画では姿と鳴き声、そして多言語で名称も紹介されていますので色々と勉強になるなぁと思って拝見しました。

確かに鳥の鳴き声ってこうして聞いてみると実に多彩で、その一見その可愛らしい姿からは想像つかない勇ましい声の持ち主もいたりなんかしますよね。初めて体験する子どもにとってみれば確かに恐怖に感じるかも?しれませんね。

 

こうした理解を通じて他者への理解や相互に歩み寄るきっかけになればいいなと思います。

 

 

 

*1:この後になってはっきりしてきたのが拍手や反響音は「頭の中がガンガンする(T_T)」と言ってとても嫌がります。