ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

更衣室の妖怪ケラララ(笑)(3歳4ヶ月~3歳5ヶ月)

※途中で少し不気味なイラストを添付しておりますのでおばけ関連が苦手な方は閲覧ご注意下さい。

~更衣室の恐怖~

世間ではすっかり秋ですね(この記事を書いているのは9月中旬です(^^;))。

バタバタしてたらすっかり夏が終わってしまいましたが、プールとバスの旅の番外編を少し書き残させて下さいネ。

 

 

プールで楽しい日々を息子と過ごしたというお話しを前回までにお話しさせていただきました。

しかし、ただ1箇所だけ・・・プールで泣き叫んで怖がる所があったのです。

 

それはプールの更衣室です。

どこの更衣室もむしっとした熱気を嫌がりましたが、特にあるプールの更衣室を心底怖がりました。

 

そのプールは随分昔からあるプールで、更衣室自体も確か私の幼少期から30年以上(笑)全く変わらない感じです。

なので確かに多少古さは感じますが、ちょこちょこメンテナンスされているのでボロボロだとか汚い感じではないのですが・・・

 

何故かその更衣室へ入って着替えようとすると

「妖怪ケラララがいる!ケラララがいるの!怖い!!嫌だ~ぁぁ!!」

といって座り込んで動こうともしません。

こっちが精一杯力ずくで引っ張ってもテコでも動きませんでした(笑)*1

 

流石にこの時は私も参ってしまい、

「そんな非科学的な事を言われても・・・お母さん理解出来ないよ。」

と怒り途方に暮れるばかりで、

冷静になってよく観察したってやっぱり一体何に怯えているのかさっぱり見当もつかないのでした(;´Д`)

 

 

~そもそも妖怪を知ってるの?~

因みに巷では『妖怪ウォッチ』が爆発的な人気を集め始めた頃でしたが、息子はまだこのアニメを見た事がありませんでした。

ひょっとすると幼稚園でお友達から妖怪のお話しを聞いたのかも?と思って”妖怪ケラララ”という妖怪を検索してみたのですが、やっぱりみつかりませんでした。

 

それまでに妖怪といえば朝の幼児向き番組のお歌だけでした。

そのお歌は妖怪名でしりとりをしていくお歌で、とても楽しく拝見させていただいておりました。だから息子が持つ妖怪に対する感情は、恐怖心というよりは親しみかな?と思ってたんです。

 

しかし更衣室の壁を指差し、

「そこにいるよ!怖いよ!」

とはっきりと言い切った息子の状態をこの際だから少し整理したいと思った訳なんです。

 

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※当時息子から聞いた話では、ガイコツおばけみたいで黒いマントつけてるって事でしたのでこんな姿なのかな?と思っていましたが・・・小学生になった息子に思い切ってこの絵を見せたところ「・・・全然違う。」と言われてしまいましたw(色付け後に改めて見せたら「これ!ムンクの叫びみたいな感じなんだよね。」って事でした。)

いつか本人が描いてくれたらUPしてみますネ。

 

 

 

~暗さ・音・湿度~

息子は視覚、聴覚、皮膚感覚の過敏さと鈍麻さを両方持っています。

本当のところは今でもわかりませんが、やはり今回の件もこの感覚過敏/鈍麻さが原因なのかなぁと思っています。

 

  • 更衣室内には電灯が無く、暗くて狭かった
  • 暑さと水分で湿度が高かった
  • 個室内での音の反響
  • 周辺から聞こえるドライヤーやハンドドライヤーの音
  • 肌や水着の濡れた部分が非常に不快

恐らくこんな所だとは思います。

壁を見て本当に何かが見えたとは思えないのですが、嫌な感覚を”妖怪ケラララ”という何かにまとめて表現してみたのでしょう。(と思う事にしました。)

 

 

~耳の辛さについての訴え~

確かに夏休みがはじまる以前より聴覚の不快感をはっきりと伝えられるようになりつつありました。

例えば外出先のトイレで急なハンドドライヤー音に驚き脱兎のごとく逃げ出してしまったり、車で走行中には車内の笛鳴りに過敏に示したり。

こうした音って、それまでも嫌な音だったはずなんです。

 

そこへ

不快感に気付く力(感知の””力)と、それを表現する力(アウトプット力)がようやく追いついてきて「この音が嫌だ」と言えた

→結果私たち周囲の大人がようやく彼の苦痛を知る事が出来た。

 ※嫌だと感じた事を本人がはっきりと掴み取る力がついてきた、とも言えると思います。

 

しかし今回の様に嫌な条件が複合的に重なるのに、本人にしてみてはどれが原因がはっきりと掴み切れない場合には、

「よくわからないけどイヤな感じがする。」

と言えればいいのですが・・・

きっとまだ無理ですよね。

 

本人にとって不可解な事象が起きた時はまたこうした不思議な言い方をして周囲を混乱させながら回避するのかもしれないな、と思う事にしたというお話しでした(^^;)

 

結局この後は息子だけは更衣室の個室に入らず巻きタオルでさっと着替えてしまう様にし、私が終わるまで少し外で静かに座って待つ練習をしてもらう事にしました。

 

こうしたケラララ対策を何年か続けた後、7歳時には一人で男子更衣室へ行って着替えて出てこれる様になりました。

本人曰く、

「男子更衣室にもケラララはいるけど、なるべく明るい部屋でササっと着替えて出てくる事にしてるんだ。」

だそうです。

・・・ケラララ、まだ居るんだね( ;∀;)

 

 

『育児してたらこんな事もあるんだなぁ・・・。』

と途方に暮れた一件、の記録でした。

長々とお付き合い下さいましてありがとうございました<(_ _)>

 

 

 

 

 

 

*1:後から振り返って思うのですが、幼いながらもこうした力強さを感じる度に

”あ~、こんなに力があるんだね。これは真っ当な育児をしなくちゃいけないな。いくら力でねじ伏せようと思っても、それが出来るのは今だけ。すぐにこの子の方が力が強くなってしまう。その時に信頼関係が出来ていなければこの子の暴走を止めてやる事も出来ないでしょう。自分の良心や理性で立ち止まれる子に育って欲しいから、私は小手先だけの育児じゃなくて、全身全霊を掛けてこの子と向き合っていこう。”

と何度も何度も繰り返し強く感じてきた様に思います。

 

『悲しい事件に繋がらない様に』と心のどこかで願うからですが、こうした気持ちは、本当は裏腹に息子の事を信じていないからかもしれません。

が、きっと今は息子を信じるよりも親が責任を持って伝えるべき事は正しい段階を経ながら伝えていこうと思っています。