子どもの発達障害に気付くまで 30(生後2歳~2歳1か月)
~発達障がいへの理解~
過去の振り返り記事の続きです。
週に2日、息子がプレに通っている間に私はせっせと発達障がいについてネットやHP、関連書籍を読み漁りました。
プレに通い始めるまでは日中はほとんど息子から目が離せず、私自身の食事やトイレもままならない状態で、夜は夜で極端に眠りが浅く寝入った後も少しでも離れると起きだす子でしたので、ようやくこうして得られた時間を大切に過ごしました。
その当時は
”自閉症”
というキーワードで調べる事が多かったです。*1
それまでに知った情報で大まかな内容は理解していたつもりでも、感覚過敏という言葉はこの勉強の時間の中で初めて知った事でした。
~感覚過敏を薄っすらと理解し始めた頃~
「『自閉症スペクトラム』のお子さんってどんな特徴なの?」と聞かれると実はなかなか答えにくい事もあります。と言いますのも『100人いれば100通り』とよく言われる程、人によって様々な生き辛さや成長の凸凹が異なる事も多いからです。
ですのでもし「息子さんってどんなタイプなの?」と聞かれると、おそらく真っ先にお答えするのがこの感覚過敏という特徴です。
この当時に感覚過敏を理解し始められた事で、その後息子の生き辛さを知る大きな力となりました。
感覚過敏の中でも息子に当てはまったのが
(1)聴覚の過敏さーーー非常に聴覚の聞こえが良く、例えば毎日の散歩道で新幹線の線路近くを通る際は新幹線が付近を通過する2~3分前から線路を指差す事がありました。(その他にも洗濯機の音・煮物の音(ぐつぐつというあの音)・工事の音・掃除機の音・鳥の鳴き声なども良く聞こえる音だった様です→3歳頃に本人がそう言っていました。)
(2)口腔内の過敏さーーー食感(触感)異常で多くの偏食があります。
(3)皮膚感覚の過敏さーーー触られる事が苦手で、手をつなぐ事も嫌がります。又、直接触れなくても太陽光などには敏感に反応します。暑さは得意(≒鈍麻さかも?)、寒さは異常に苦手。
(4)視覚の過敏さーーー多くの対象物を一瞬で見ただけで覚えてしまう事があります(ただし対象物のアウトラインしか見ていない)。
全身で五感のうち嗅覚以外は何らかの過敏さ(当時はまだ理解していませんでしたが鈍麻さも)がある事がわかってきました。
ただ、理解は出来たものの、具体的にどうすれば改善していくかといった方法についてはなかなか探し当てる事が出来ませんでした。
そしてこの過敏さや鈍麻さが、私たち親子の生活をどんどん蝕み始めました。
次回、そのあたりの経緯をお話しさせて下さいませ。