ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

子どもの発達障害に気付くまで 29(生後2歳~2歳1か月)

~新学期の始まり~

息子が2歳頃の近所にあったインターナショナルスクールへ通っていた話の続きです。

 

母子で一緒に参加するクラスから、子どもだけでの3歳児クラスへ入る事になった息子。

普段はあまり母親には執着しないタイプでしたが、『さすがに母親がいない状態ではどうなるだろう?』と様子見していました。

 

やはり最初のうちは、朝の私との別れで大泣きでした。

 

『愛着が無い訳ではなかったのね・・・』と内心ほっとした気持ちもありましたが、泣き方があまりにも酷いので担当の先生には本当に申し訳ない気持ちで一杯でした。

 

それでも自分の知っている歌やフレーズを教えていただいているうちに徐々に慣れていった様です。

というよりもこの担当の先生方が本当に辛抱強く息子を支えて下さっていたから息子も少しづつクラスに馴染んでいけたのでした。

 

いくら息子が激しく泣いても

「どうしたの?辛かったんだね、痛かったんだね。」といつも息子に寄り添って下さった先生方がいらっしゃいました。

どんなに忙しくても息子の状況を的確に把握していらした先生方のあり方に、育児のプロを超えたまるで子ども達の守護者の様な存在に感じていました。

 

 

~『視覚+聴覚』~

先生方のご指導のもと息子は当初想定していた通り、

『絵や写真』+『文字』(視覚的要素)

    &

『発声』(聴覚的要素)

による説明で多くの語彙や概念を獲得していきました。

 

この時獲得した多くの概念が息子の急激な成長を下支えしてくれました。当時の息子にとっては英語であろうと日本語であろうと、自分をとりまく世界を理解するきっかけとなる言語はどちらでも構わなかったのだろうと思います。

 

 

~英語での教育を望んだきっかけ~

英語教育の動機は前回にも少しお話しした理由と、

『英語教育を受けると英語でしか意思疎通出来なくなるのでは?』という不安の反面、当時の私は息子と会話が出来るならそれでも構わないと思っていたからでした。

 

特に英語に自信はなかったのですが、中学校で教えてもらった程度の内容で息子との日常生活の多くの会話は英語で過ごしていました。

 

驚いた事に英語で生活する方が息子には理解がしやすい様なのでした。

 

それはインターに通わせるきっかけになった事ですが、

「お外 行くよ」とか

「靴 履くよ」

といった簡単な言葉かけでもそれまでは全然動いてくれなかったのに

 

「Put on your shoes.」と言えば何故か靴を履いてくれたのでした。

 

 

そして日常で一番困っていたのが、

『うん』と『ううん』、つまりYes/Noの意思表示をしてくれない事でしたが、それも英語で改善を試みました。

 

後々わかってきた事ですが、息子は日本語の一字一句がとても聞き取りにくいらしく、

しかも加えてまだ当時は一字の違いで大きく意味が違うという事に気付いていなかったのですね。ですから『まんま/ママ』なんかもわかり辛かった様子でした。*1

 

『うん』と『ううん』、、、

えぇ、今から振り返ると良くわかります。たった一字違いで肯定/否定を表す言葉になる事を当時の息子は理解していなかったのです。

(『はい』という語は1歳後半で使い始めましたが、意思を示す意味ではなく、お返事の意味で『はい』と使っていた様に思います。)

 

そこで息子のこうした特性に気付き始めたこの頃に

『うん』/『ううん』→Yes/No

に変えてみたところスムーズに自分の意思を示し始めました。

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このイラストの様に、日ごろの身の回りの事や何気ない事などを2択程度で選び取る様に促していきました。

 

こうしたフレーズはスクールで教えていただいたもので、この『Yes/No』の獲得が、その後の言葉の伸びに大きく繋がったと思います。

以前に書きました子どもの発達障害に気付くまで 11(生後1歳4か月~1歳6か月) ~指差しの訓練~ でもそうでしたが、

自分の興味関心への共感を求める指差しは比較的あったのですが、要求を示す指差しは普段からあまりしませんでしたので、このYes/Noが今後指差しの代わりとなっていきました。

 

 

 

さて、長々とすみません。

次回は当時発達障がいについて独学で学んだ様子などを記録させて下さい。

*1:例えば『雨/飴』などの同音異義語も苦手でしたが、もちろん今ではどちらの違いも理解できています。後々3~5歳頃の言葉遊びを繰り返す中でこうした概念を習得していきました。