ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

春の風景 ~自転車通園~(3歳頃~)

さて・・・すっかり更新が滞っておりますが、こちらは何とか過ごしております。

現在小学生になった息子や私たち家族の出来事ですが・・・色々ありすぎてまだ今は言葉にするのが正直難しくって。次々に自分たちの身の回りに起こる出来事が何事なのかも見定められない様な暗中模索の状態です(^^;)

 

といっても全てが発達障がいに起因する出来事ではないので、いつか整理がついて落ち着いてくれればいいかなと思っています。

 

 

~やっておけばよかったかしら・・・~

さて、随分お久しぶりになってしまった振り返りの記事に戻りますね。

 

息子が3歳頃といえばまだまだ意思疎通の難しい年頃でした。

発話はあるけど深い心のつながりを感じられる会話はまだまだ少なく、私自身もかなり丁寧な接し方をしていた頃です。

 

それがいつしかすっかり成長し、何となく会話らしき内容になるにつれ私の息子への対応も随分雑になってきました(^^;) 

 

最近はどうもカリカリと怒る事も多くなってしまった私・・・どうしてかな。

はぁ・・・あの頃に戻りたい・・・

 

という事で、今日はちょっと原点回帰したい気分なので息子が幼稚園頃の回顧録を書き進めたいと思います。

 

ちなみに以前のブログでも書き漏れた記事ですので、内容が練られていなくてとりとめのない記事になったらすみません(=_=)

 

 

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新年度が始まり、お母さんがお子さんを自転車にのせて保育園などに連れて行く様子を見かける事も増えてきました。

 

その中で特に春先によく見かける風景なのですが、

「いやだ~~~!!!お母さんと一緒にいるーーー!!!」

と自転車に乗りながら登園を渋るお子さんの声。

 

お子さんの気持ち、言われる側のお母さんの気持ち双方を考えると甘酸っぱく切ない気持ちが胸に込み上げます。

 (そうだよねぇ、お母さんと一緒にいたいよね。お母さんもきっと同じ気持ちだよ。。。)

 

そして断腸の思いで保育園や幼稚園でお別れし、それぞれまた会える夕方まで別々に時間を過ごすわけです。

 

でも子どもはたくましい。

今いる環境の中で自分の居場所を探し、自分に寄り添ってくれる保育士さん達に愛着を示し、周囲のお友達との関係をも築き始めるのです。

本当はお母さんが一番良いのはわかっているけど、また会える夕方までの身の処し方を少しづつ理解していくのですね。

 

”もし先述のあのお子さんをまた別の日にみかけたら、笑ってくれてるといいな。”

 

 

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で、我が家のやっておけば良かった事ですが、

この自転車の二人乗りです(笑)

 

うちの子ですが、不安感が強くて結局断念した経緯がありました。

だから幼稚園への登園は園バスか車か公共の交通機関を利用していました。

 

足がつかない不安感とかバランスのとりにくさとか・・・

今から思えば前庭感覚などの過敏さによる感覚機能の困難さなどに起因していたんだろうなぁと安易に予想されますね。

当時はとにかくパニック!だったので無理強いはしませんでした。

 

ところが8歳を過ぎた今頃になってこうした不安感が少し楽になってきた感があるんですよね。

もう少し早くに気付いて困難さを緩めてあげられたら良かったな・・・

少し高い目線で風を感じながら流れる風景を楽しませてあげたかったな。

(今はごくごくたまにですが、気が向けば自力で自転車に乗って楽しんでいる様子です。)

 

笑顔でお母さんの自転車に乗っているお子さんを見かけるといつもこんな事を思っています、というお話でございました。

 

 

~固有感覚・前庭感覚への理解~

そうそう、このブログでは感覚過敏や鈍麻さについて多く言及してきました。

最近はこの感覚過敏や鈍麻さについて言及される事も増え、みなさんにもなじみが増えてきたかと思います。

特に聴覚・味覚・触覚・嗅覚・視覚といった五感に関する部分はなんとなくわかりやすいかなと思うんです。

 

逆にちょっとわかりにくいのが『固有感覚』と『前庭感覚』というこの二つかな?と思います。

 

私が勉強していた頃に参考にさせていただいた資料やホームページなどを挙げさせていただきますね。(リンクにはしていませんので、気になるページなどは検索してみていただけると幸いです。)

 

 

<書籍類>

・『発達障害の子の感覚遊び・運動遊び 感覚統合をいかし、適応力を育てよう1』(木村順 著・講談社・健康ライブラリーシリーズ)

 

(木村先生の『育てにくい子にはわけがある―感覚統合が教えてくれたもの』(大月書店)なども子どもを理解する上でとても勉強になりました。こちらも挙げさせていただきますね。)

 

<ホームページ>

奈良県自閉症協会 きずな

社団法人日本自閉症協会奈良県支部主催第7回自閉性障害児者の発達講座講演会

「感覚統合療法の視点で子どもをとらえなおそう」

小寺基晴先生の講演内容をまとめた内容との事だそうですが、私自身が固有覚や前庭感覚といったキーワードに最初に触れたサイトでした。原始反射などから始まり、徐々に発達していく過程を丁寧に見定めていく大切さを知った記事でしたのでご紹介させていただきます。

 

広島県立福山特別支援学校 自立活動便り

 「前庭感覚」…平成24年度 No.4(平成24年12月21日発行)

 「固有覚」 …平成24年度 No.5(平成24年3月19日発行)

 ※広島県立福山特別支援学校さんのトップページからは過去5年分の閲覧は可能な様ですので、ホームページから直接探す事は難しい場合は検索エンジンから「前庭感覚 固有覚」などの検索ワードで探してみると上位に出てくるかと思います。

 

香川県立高松養護学校 肢体不自由児の支援のヒント 支援教育だより

 「支援教育だより  Part3」

※こちらは香川県立高松養護学校さんのホームページから閲覧する事が出来ます。『ー様々な感覚機能についてー』というテーマで各感覚機能について説明下さっています。

「支援教育だより  Part3」だけでなく、他の資料の中にもたくさんのヒントや知恵、子ども達への理解が深まる内容が写真や具体例と一緒に説明下さっているのでとてもわかりやすいですョ。

 

 

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ちなみにサブブログで夫がペットボトルの残量がわからない件(不寛容な時代に寛容さを ~他者への理解のまなざしを持つこと~)を書いた事がありますが、福山特別支援学校さんの「自立活動便り 平成24年度 No.5」と高松養護学校さんの「支援教育だより  Part3」に同じ内容の説明箇所がありまして、拝読した当時は普段感じていた疑問だっただけにとても納得したものでした。

 

 

普段みなさんが生活している中で何も意識せずに出来ている事でさえも、人によってはとても大きな困難である場合がある、という事を知っていただくきっかけになれば幸いです。