ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

遊びをせんとや生まれけむ―室内遊び編4 バランスや体の使い方について(2歳4ヶ月~)

体を使った室内遊びをお話しする前に、まずはそう考えるに至った出来事である2歳2ヶ月当時の公園遊びのお話しからさせて下さい。 

 

~2歳を過ぎてやっと滑り台~

2歳以前の息子は公園へ行っても遊具に見向きもしなかった、というエピソードを下記の過去記事の多動の欄にて少し触れさせて頂いたかと思います。

let-me-pick-you-up.hatenablog.com

 

この頃の息子は夏男でしたが、当時は冬。冬は真逆に体が凍りつき動かなくなるという極端な反応を見せておりました(^^;)

だから冬場は無理に外遊びはせず、2歳を過ぎた頃に迎えた春頃からまた公園遊びをと考えておりました。

これは春先に公園遊びを再開して間もない頃の事です。

 

公園で遊び始めて数日、月齢の近い近所のお友達と一緒になる事も増え、子ども同士も刺激し合う様になりました。

そんな中、活発な子達がお母さんの補助なしで滑り台をしていたのを見て、息子も恐る恐る滑り台に挑戦する様になりました。

それまでは私や夫が一緒に滑っても嫌がっていたのに、お友達パワーによって挑戦する気持ちになった様で、2歳2ヶ月にしてやっと一人で滑れる様になりました。

 

ただ、滑る瞬間は本当に楽しそうなのですが、階段の登り方がぎこちなかったり一歩が弱々しかったり。見ていても本当に危なっかしくて、これは何か手を打たないといけないな・・・とすぐに思いました。

 

 

 

~自宅の階段は平気なのに・・・~

家の階段は大好きで、こちらが促さなくても上り下りして遊んでいる子でした。なのに滑り台の階段は全く苦手な様子・・・。まさかこんな問題を抱えているとは思いもしませんでした。

 

苦手な理由を考えてみると、

階段の角度や幅の問題もあったでしょうし、

滑り台の階段は登るにつれ(地面が見えている為)不安が強く出てしまうのかもしれません。

 

慣れが一番かな?と思い色々な公園の滑り台を試したり、誰もいない時間帯に滑り台の練習をさせてみたりしていたのですが、取り組んだ割にあまり上達していかない様子にピンときました。

これは滑り台だけの問題ではないなぁ・・・と。

 

う~ん・・・だからと言って、じゃあどういう事を取り組んでいけば良いのだろうか?と当時は随分悩みました。

 

色々な検討をしてみましたが、子どもを良く観察してみると腕力や脚力自体は結構しっかりとしている様子でした。

 

あぁ、力はそれなりにあるんだなとわかりましたので、

ボディイメージや手足(指先までも)を意識しながら体を動かす事を息子自身に理解させていけば他の遊具へも発展していくんじゃないかしら?

それがゆくゆくは日常生活の中のぎこちなさへの改善に繋がるのでは?』

と考えました。

 

 

だから思い切って次の様な目標を立てて対応をしてみようと考えました。

<動作をスムーズに行うための目標>

・体の各部位へ力を伝える事*1
・回転や速度を不安よりも楽しい事と認識出来る様になる
・足元などを見ないでも動ける様に(足の動きを想像しながら)スムーズに動く

 

滑り台が苦手だからといって滑り台ばかりやるのではなく、小さな個別の課題を乗り越えていく事で総合力を高めていこうと考えたのです。

 

特に後ろに誰かが待っているとパニックになりがちなタイプ*2でしたので、余計に手足の動きに混乱が生じてしまうのでしょう。そういう状況でも落ち着いて自分の手足を『脳で自在にコントロールしていく能力』を目指す事にしました。

(『脳で自在にコントロールしていく能力』と書いたのは、どうやら息子は手足を動かす時に自分の脳に言い聞かせる様な節があったからです。それは後々公園遊びでわかった事でした。)

 

という事で、家庭で取り入れられる運動機能を育む取り組みを始める事にしました。

次回以降詳細をお話し出来ればと思います。

 

 

*1:結論から申しますと、腕に関しては肘の関節まで力を伝えていく事は4~5歳代、手首~指先まで力を伝える事は6歳を過ぎてからの獲得になりました。手先の不器用さというのは当初考えていたよりも息子にとっては難しい動きだった様で、獲得がかなり遅れた印象です。6歳現在、今度は指先まで伝わった力を意図的に抜いていく方法を書道やピアノを通じて目指そうと考えています。

*2:振り返りながら気付いたのですが、これも2つの事を同時に行うのが苦手な特性と少し関わるかもしれません。”誰かが待っている場合の対応(「ちょっと待ってね」などと声をかける)”と”階段上りなどの本来果たすべき運動”の二つの処理をしなくてはいけない場合、うまく処理出来なくて慌てるのだろうと思います。こうした事もたくさん経験を重ねて慣れていく事や動作が安定してくればある程度落ち着いてきました。