甘やかしと甘えさせるの違いとは? その1(2歳代~現在まで)
諸事情でちょっと更新が滞ってしまいました(>_<;)が、
今日からはかなり大切だと思っている記事をUPさせていただきます。
それは
『甘やかしと甘えさせるの違い』
についてです。
子どもの成長を見守る中で”しつけ”について私なりに考えてきた事をまとめておきたいと思って書いた事でした。
その1~その4までありますのでよろしければお付き合いくださいネ♪
***************
(実は・・・しつけについて言及するのはかなり勇気が必要です。
なぜならこうした事には皆さん必ず一家言お持ちな場合が多いので、
今から述べる事は皆さんとは相容れない意見である可能性が高いからです。
なので先にお断りさせていただきますと、
もしかするとお読み下さる方の気分を害するかもしれませんし、
異なる意見に腹立たしく感じる方もいらっしゃるかと思います。
もし不快に感じる場合は読み飛ばしていただく事をオススメいたしますし、
もしご意見などをコメント下さる場合はしっかりと向き合いたいと思っています。
なので今回はあくまでも今現在の私個人の考えという事で受け止めていただけると幸いです。)
~実母の影響~
振り返ると私自身は、厳しめのしつけや家庭教育を受けてきた方だったと思います。
あまり比較する対象もありませんが、少なくとも今自分が息子にしている接し方とは大きく違います。
でもそれも最初から私と息子のオリジナルな育児を目指していた訳ではなく、まだ息子が0~2歳頃までの一番の育児の手本といえば母親の育児でした。
育児書を開く時間がない時ほど・・・母のやり方を思い出して、息子にも同じ様に対応していた時期がありました。
「ダメでしょ!」
「ダメじゃないの!」*1
すぐに私の口から出たのは母と同じでダメ出しの言葉ばかり。
そういえば・・・母はすぐに”ダメ”という言葉で子どもの動きを制限するタイプでしたので、私は甘えさせてもらった記憶がほとんど無いように思います。
”甘えるって何かな・・・?”
40歳を過ぎた今になってもその定義が曖昧なままですが、
例えば当時母に求めたかった事といえば
- 優しく頭をなでて欲しかったな・・・
- 目を見て笑って欲しかったな・・・
- 「テスト、頑張ったんだね!」ってちょっとでいいから褒めて欲しかったな・・・なんて
恥ずかしいですが当時はなかなか素直に言えなくて・・・本当はして欲しかったけどずっと自分の中に押し込めた(それこそとっくの昔に忘れ去っていた様な)感情を思い出し、こらえられずに涙が出そうになる時があります。
***************
話が脱線しましたが(笑)そんな厳しい母の育児を真似るとなると、すぐに”ダメダメ”と大声で強く制止・威嚇する、ただそれだけを繰り返していました。
そして当たり前ですがこんな育児はすぐに破綻しました(^^;)
※そのあたりの息子と私との経緯は”ダメ”と”おしまい”(2歳~)*2に記録しましたのでもしよろしければご覧下さい。
母が子どもに対してこんなにも厳しく接した理由の一つに、”私は女の子だったから・・・強い口調で言えば何とか丸め込めた”という理由はありそうです。*3
母は弟には甘かったのですが、実際日に日に理不尽に感じる事も大きくなっていった事もあり、とうとう
「どうして私には厳しくするの?」
ともう少し成長した中学生の頃に聞いてみました。
すると母は、
「男の子は勉強が出来なくても何かしら仕事があるでしょう。だけどあなたは厳しくしておかないと仕事にありつけなかったらどうするの?」
と返されました。
当時はまだバブリーな(余波の残る)時代でした。
弟に甘い理由は『男の子なら色々な職種や働き方があるので選ばなければ何とか生きていけるでしょ』という考えだったのかなと思います。
私に対して厳しいのは、要は家庭に入っても仕事に就いても私が困らないように厳しくしつけている、という答えのようでした。
(まぁ、確かに小学生の頃から夕食の支度をさせてもらっていた事は今に生きていると感謝しています。)
しかしこんな母との会話をふと思い出し、
『あー、これは見習ってはいけなかったんだヮ。』
と思いなおしたのです。
(続きます)
*1:過去にお話しさせていただいているかもしれませんが、大切な事ですのでまた言及させていただきますと、この「ダメじゃないの」は特に気になるお子さんに対しては要注意な言葉です。
「ダメじゃないの」と聞くと、ダメだよとかいけませんよといった意味で捉える方が多いと思いますが、自閉圏内の方にはイントネーションや抑揚で意味が変わってしまう事や聞いただけ(つまり口頭指示)では反語の意味が理解し辛い事もありますので
「ダメじゃないの」=「ダメ、じゃないの」=「やっていいよ!」
と、何とも前向きな言葉として受け止めてしまう場合があります。(実際うちの子も同じ経験があります。かなり言語理解の進んだ状態になってきたなぁと実感した頃でさえもこの手の会話の場合はこちらの希望する行動とは正反対の行動をとったり、本人も自分でもおかしいなと思う場合は「どういう意味?」と聞き返してくる事がよくあります。)
使う場合は相手の反応をよく確認しながらどちらの意味で受け止めたのかを気にしていただけると幸いです。
*2:先日UPした際には「『癇癪泣きの事』という記事に書きます」、とご案内させていただいたのですが、正しくは『”ダメ”と”おしまい”(2歳~)』でした。『癇癪泣きの事』では「ダメ」などの言葉によってパニックを起こした場合の対処法についての記事を書く予定です。よかったらこちらもご覧ください。
*3:これもどこかで書いたかもしれませんが、当時既に母は知らない間に大病に侵されていた状態だった事もあり、正直なところ私に手を掛ける事が出来なかったのだろう・・・あれは致し方のなかった事なのだと今は思っています。