ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

愛着を感じながらの七五三準備 (3歳6ヶ月~)

ではまた3歳当時のお話に戻らせて下さい。

~夏休み後の様子~

「ぎゅっぎゅっして!」

以前書きました通り、寝る前にぎゅっとした締め付け感を欲しがるようになったうちの子。感覚への要求には欲しがるだけ与え続けました。

そんな事を続けていくうちに私たち親と息子との間に強い愛着の形成が日々感じられる様になってきた頃の事です。

季節は初秋、といってもこの年はまだまだ残暑が厳しい年でしたので休日は外遊びへよく出かけておりました。

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美しい花に足を止め、笑顔で喜んだり・・・

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一緒にスーパームーンを楽しんだり出来る様になってきました。(以前なら飛び出しが怖くてとても夜に外出なんて考えられませんでした^_^;)

 

家での遊び方も徐々に変化がみられ、

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この様な小さな人形をつまんで扱ったり、フィギュアで救出ごっこなどの見立て遊びを多く楽しむ様になり始めました。

 

そんな中、私自身がある決断をしました。

『よし、手縫いで七五三の着物のお直しをしてみよう。』

 

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針仕事自体は幼稚園の間にするとしても・・・

 

お直しの寸法あわせなどに息子が耐えられるのだろうか??

七五三に着物を着れるのか??

 

なんとなく不安はありましたが、なんとか頑張ってみよう!と決意したのでしたw

おじいちゃんに”早い者勝ち”を教わる(2歳8ヶ月頃)

今日はプール遊びの記事よりも少し前の頃の話です。2歳代の公園遊びで少し飛ばしてしまった出来事がありますので今日はそちらを記録させて下さい。

 

~滑り台にて~

ちょうど幼稚園選びに本腰を入れていた2歳8ヶ月頃の事です。

普段冬は外遊びをあまりしたがらない息子ですが、当時好きな公園があったので足しげく通っていました。

特に滑り台が大好きで、何度も何度も繰り返し滑っていた時です。

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息子よりももう少し年上の男の子とおじいちゃんが公園へやってきました。

息子を見て、男の子も息子と順番交代で滑り台で遊び始めました。

 

その間おじいちゃんは公園のベンチで見守っていらっしゃいました。

 

何度も何度も・・・順序良く2人で滑っていたのですが、ある時その男の子が

「おじいちゃん、見ててね!」

とおじいちゃんに声を掛けました。

が、彼のおじいちゃんは返事をしませんでした。

そこで男の子はわざわざベンチの方へ近づいておじいちゃんに声を掛けようとしていました。

 

その時です。

 

息子と男の子はそれまで交代で滑っていましたが、

男の子が列から離れた為息子が2度連続で滑る事になりました。

 

その男の子が事態に気付き、

「あ、ずるいよ~!順番だよ!」と言いました。

 

私も『息子は随分滑ったし、譲ってあげる気持ちを持って欲しいな』と思ってしまい、

「次、順番待って代わってあげよう」と息子に言いました。

すると息子は理由のわからなさに軽くパニックに。

イヤイヤと癇癪になりかけました。

 

大声で抵抗し始めた息子。

そこへおじいちゃんの鶴の一声が飛んできました。

「ハハハっ、そりゃ~早い者勝ちじゃよ。滑りたかったら早く並ばんとね。」

と男の子や息子に聞こえる様に伝えてくれました。

 

 

~2年後ようやく・・・~

当時、私は正直おじいちゃんの”早い者勝ち”というルールに賛同出来ませんでした。

息子には人に譲る優しい気持ちを持って欲しいと思っていたからです。

それは今も変わりません。

 

でも実際に人に譲れる様になってきたのはもっと後で、4歳7ヶ月頃を過ぎた頃からです。

おじいちゃんに”早い者勝ち”を教えていただいてから実に2年経ってようやくです。

 

おじいちゃんに一声掛けて頂いた時、

息子は納得出来るルールを示されたのですぐに泣き止みました。

そしてまた2人で楽しく滑り続けました。

 

この時は親の私一人が納得出来ませんでしたが、おじいちゃんに胸を借りる気持ちでその場をやり過ごしました。

 

しかしこれ以降、徐々に『あの時のおじいちゃんが正しかったのだなぁ。』と納得していく様になりました。それは、


①まだ当時の息子には相手を思いやるまでに心の発達をしておらず、息子の能力以上の事を私が求めてしまっていた

②子どもには目に見えるわかりやすいルールの方が納得しやすい事

という2つの理由からです。

 

当時を思い出す度に『発達には順番があるのに、まだ求めても仕方が無い高度な要求をしていたんだなぁ。』と思います。

 

人に譲る気持ちは大事だけれど、まだ出来ないのに求めても仕方ない。

それでもいつか出来ると諦めず、様々な発達を経、適切な時期が来れば出来る様になる(事もある)と納得して引く事も時には大事。。。

このおじいちゃんのおかげで今はこんな風に考えられる様になりました。

 

こうして先を歩まれている人々に子どもの見守り方を教えていただきながら、息子も私も成長してきました、というお話しでした。

更衣室の妖怪ケラララ(笑)(3歳4ヶ月~3歳5ヶ月)

※途中で少し不気味なイラストを添付しておりますのでおばけ関連が苦手な方は閲覧ご注意下さい。

~更衣室の恐怖~

世間ではすっかり秋ですね(この記事を書いているのは9月中旬です(^^;))。

バタバタしてたらすっかり夏が終わってしまいましたが、プールとバスの旅の番外編を少し書き残させて下さいネ。

 

 

プールで楽しい日々を息子と過ごしたというお話しを前回までにお話しさせていただきました。

しかし、ただ1箇所だけ・・・プールで泣き叫んで怖がる所があったのです。

 

それはプールの更衣室です。

どこの更衣室もむしっとした熱気を嫌がりましたが、特にあるプールの更衣室を心底怖がりました。

 

そのプールは随分昔からあるプールで、更衣室自体も確か私の幼少期から30年以上(笑)全く変わらない感じです。

なので確かに多少古さは感じますが、ちょこちょこメンテナンスされているのでボロボロだとか汚い感じではないのですが・・・

 

何故かその更衣室へ入って着替えようとすると

「妖怪ケラララがいる!ケラララがいるの!怖い!!嫌だ~ぁぁ!!」

といって座り込んで動こうともしません。

こっちが精一杯力ずくで引っ張ってもテコでも動きませんでした(笑)*1

 

流石にこの時は私も参ってしまい、

「そんな非科学的な事を言われても・・・お母さん理解出来ないよ。」

と怒り途方に暮れるばかりで、

冷静になってよく観察したってやっぱり一体何に怯えているのかさっぱり見当もつかないのでした(;´Д`)

 

 

~そもそも妖怪を知ってるの?~

因みに巷では『妖怪ウォッチ』が爆発的な人気を集め始めた頃でしたが、息子はまだこのアニメを見た事がありませんでした。

ひょっとすると幼稚園でお友達から妖怪のお話しを聞いたのかも?と思って”妖怪ケラララ”という妖怪を検索してみたのですが、やっぱりみつかりませんでした。

 

それまでに妖怪といえば朝の幼児向き番組のお歌だけでした。

そのお歌は妖怪名でしりとりをしていくお歌で、とても楽しく拝見させていただいておりました。だから息子が持つ妖怪に対する感情は、恐怖心というよりは親しみかな?と思ってたんです。

 

しかし更衣室の壁を指差し、

「そこにいるよ!怖いよ!」

とはっきりと言い切った息子の状態をこの際だから少し整理したいと思った訳なんです。

 

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※当時息子から聞いた話では、ガイコツおばけみたいで黒いマントつけてるって事でしたのでこんな姿なのかな?と思っていましたが・・・小学生になった息子に思い切ってこの絵を見せたところ「・・・全然違う。」と言われてしまいましたw(色付け後に改めて見せたら「これ!ムンクの叫びみたいな感じなんだよね。」って事でした。)

いつか本人が描いてくれたらUPしてみますネ。

 

 

 

~暗さ・音・湿度~

息子は視覚、聴覚、皮膚感覚の過敏さと鈍麻さを両方持っています。

本当のところは今でもわかりませんが、やはり今回の件もこの感覚過敏/鈍麻さが原因なのかなぁと思っています。

 

  • 更衣室内には電灯が無く、暗くて狭かった
  • 暑さと水分で湿度が高かった
  • 個室内での音の反響
  • 周辺から聞こえるドライヤーやハンドドライヤーの音
  • 肌や水着の濡れた部分が非常に不快

恐らくこんな所だとは思います。

壁を見て本当に何かが見えたとは思えないのですが、嫌な感覚を”妖怪ケラララ”という何かにまとめて表現してみたのでしょう。(と思う事にしました。)

 

 

~耳の辛さについての訴え~

確かに夏休みがはじまる以前より聴覚の不快感をはっきりと伝えられるようになりつつありました。

例えば外出先のトイレで急なハンドドライヤー音に驚き脱兎のごとく逃げ出してしまったり、車で走行中には車内の笛鳴りに過敏に示したり。

こうした音って、それまでも嫌な音だったはずなんです。

 

そこへ

不快感に気付く力(感知の””力)と、それを表現する力(アウトプット力)がようやく追いついてきて「この音が嫌だ」と言えた

→結果私たち周囲の大人がようやく彼の苦痛を知る事が出来た。

 ※嫌だと感じた事を本人がはっきりと掴み取る力がついてきた、とも言えると思います。

 

しかし今回の様に嫌な条件が複合的に重なるのに、本人にしてみてはどれが原因がはっきりと掴み切れない場合には、

「よくわからないけどイヤな感じがする。」

と言えればいいのですが・・・

きっとまだ無理ですよね。

 

本人にとって不可解な事象が起きた時はまたこうした不思議な言い方をして周囲を混乱させながら回避するのかもしれないな、と思う事にしたというお話しでした(^^;)

 

結局この後は息子だけは更衣室の個室に入らず巻きタオルでさっと着替えてしまう様にし、私が終わるまで少し外で静かに座って待つ練習をしてもらう事にしました。

 

こうしたケラララ対策を何年か続けた後、7歳時には一人で男子更衣室へ行って着替えて出てこれる様になりました。

本人曰く、

「男子更衣室にもケラララはいるけど、なるべく明るい部屋でササっと着替えて出てくる事にしてるんだ。」

だそうです。

・・・ケラララ、まだ居るんだね( ;∀;)

 

 

『育児してたらこんな事もあるんだなぁ・・・。』

と途方に暮れた一件、の記録でした。

長々とお付き合い下さいましてありがとうございました<(_ _)>

 

 

 

 

 

 

*1:後から振り返って思うのですが、幼いながらもこうした力強さを感じる度に

”あ~、こんなに力があるんだね。これは真っ当な育児をしなくちゃいけないな。いくら力でねじ伏せようと思っても、それが出来るのは今だけ。すぐにこの子の方が力が強くなってしまう。その時に信頼関係が出来ていなければこの子の暴走を止めてやる事も出来ないでしょう。自分の良心や理性で立ち止まれる子に育って欲しいから、私は小手先だけの育児じゃなくて、全身全霊を掛けてこの子と向き合っていこう。”

と何度も何度も繰り返し強く感じてきた様に思います。

 

『悲しい事件に繋がらない様に』と心のどこかで願うからですが、こうした気持ちは、本当は裏腹に息子の事を信じていないからかもしれません。

が、きっと今は息子を信じるよりも親が責任を持って伝えるべき事は正しい段階を経ながら伝えていこうと思っています。

プールとバスの旅5 ~ぎゅっぎゅっしての始まり編~ (3歳4ヶ月~3歳5ヶ月)

~おそるおそるおやつを食べてみる~

プール遊びって体力を使いますよね。それなのに当時の息子はほとんど既製品のおやつを食べられなくて困っていた時期がありました。

 

最初のうちは手作りのシュークリーム等を準備しておいて、帰ったら食べるという流れにしていました。

しかし、すぐに帰宅するまで我慢出来ずに不機嫌になる様になりました。

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炎天下で保冷剤を詰めたお弁当でも精一杯な暑さ。おやつを準備してやりたくてもその頃息子が何とか食べられるおやつといえば手作りの生菓子系しかなく・・・。

帰る時刻を早めるしかないかな、と思い始めた頃です。

ふと立ち寄ったコンビニで、息子がお魚の形をしたスナック菓子を目にし「食べてみたい!」と言いました。

 

・・・かりっ。
おそるおそる、しかめっ面をしながら噛み締め一言。
「おいしい。」
それ以来、市販のスナック菓子などを挑戦する様になりました。

お菓子だけでなく、例えば帰りに寄ったスーパーで試食のウィンナーをもらって挑戦してみたりと、食に関して挑戦する様子が良くみられました。

お腹が減ったら色々食べてみようという気になったんでしょうね(笑)
こんなところにもプールの良い効果がありました。

 

 

~ぎゅっぎゅっして!のはじまり~

楽しい事も失敗も、その夏はプールを通じて多くの事を学びました。

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夏も終盤にさしかかったある日の夜、寝る前に息子にこんな風に語りかけてみました。
「今日も楽しかったね!もう少しで夏休みも終わり。また明日もいっぱい遊ぼうね!」

すると
「うん!」と大きく返事をし、
「ママ、ぎゅっぎゅっして!」と要求を伝えてきました。

弱めよりも少し強めの方が良かった様で、「ぎゅっぎゅっ」と言いリズムをとりながら何度か抱きしめてやるとスヤスヤ~と寝入ってしまいました。

オキシトシン大量分泌中、という感じでしょうか!?
元来、息子には入眠困難な所がありましたので安眠している様子がとても意外でした。

 

こうしてこの日から8ヶ月程、こうした入眠時の儀式が続くようになりました。

「もう3歳半なのに、このままでは甘えん坊になってしまうんじゃないかしら・・・。」

なんて事は全く考えませんでした。というよりも『遅れてきた愛着形成期がやっと来たのかなぁ』なんて受け止めたのでした。

 

 

 

※長くなりましたプールのお話しはこれでひとまず終わりです。
お付き合い下さりありがとうございました。

 

 

プールとバスの旅4 ~待つ手順を知る編~ (3歳4ヶ月~3歳5ヶ月)

~スライダーの滑り方~

最寄のプールにもなれた頃、少し遠方にあるプールにも通い始めました。 

こちらは浅めの幼児プールやスライダー等があり、子どもや家族づれで連日賑わうプール。息子もすぐにここを好きになりました。

 

特にこちらのスライダーが大好きになり、ここで順番待ちの基礎を教えてもらいました。他のプールにもよくある普通の滑り台なのですが、監視員さんたちが大らかな方が多くてほのぼのと見守っていただけたんです。(これがよかった(笑))

(1)3列に並んだ滑り台に全員が着席し

(2)監視員さんがピーっと笛を吹く

(3)3人同時に並行して滑る。

ただそれだけなのですが、3列そろって滑る事で他の人達の動きを確認しながら滑る。
→見てわかりやすい事で、息子にはルールが理解しやすかったみたいです。

 

最初はフライングばかりでしたが、
「大丈夫だよ、危なくないようにちゃんと見てるからね。次は頑張ってね。」なんて声をかけてくれる監視員さんの目をじっと覗きながら、息子も次第に笛を聴いてから滑る事が出来る様になっていきました。

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↑真剣に”見る・聞く”をする息子でしたが、必死過ぎていつも前傾姿勢なのでした。

 

~スライダーの待ち方~

ルールを理解し、自分もそれに従える。
言葉には表しませんでしたが息子はそんな喜びを感じていた様です。

楽しくて楽しくて。飽きもせず朝から営業終了までずっーーーーーと滑り続ける日もありました。こうして好きな事を通じて少しづつ周りの事が見える様になっていき、プールからスライダーへの移動も走りたい衝動を抑えて歩ける様になっていったのです。

 

そしてスライダーのおかげでプール以外の実生活でも順番待ちが少しわかる様になった所がありました。それは公園の滑り台です。

この頃はまだまだ私が横に着いていなきゃ出来なかった滑り台の順番待ちですが、『プールのスライダーと似てるから大丈夫かな?』と思い、試しに

「前の人の後ろについて行きなさいね?」

と伝え息子一人で並ばせたところ、公園の滑り台でもソワソワしながらも並べる様になりました。*1

 

 

 

~楽しいから頑張れる~

スライダーを滑る手順を何とかマスターしようとしていた息子の様子は、私から見れば息子は充分頑張っているなぁと思える様子でした。
しかし他人からみれば『???』と感じる方もいらっしゃったかもしれません。というのもいちいち立ち止まっては”えーっと、どんなお約束だっけ?”と思い出す様子が普通の人からみればもどかしかったんじゃないかなぁと思える程たどたどしかったからです(^^;)

 

そこで約束事を”短文+数字”をつけて伝えました。彼が思い出しやすくなる様にする為です。
①歩いて移動
②順番に並ぶ
③順番が来て座ったら監視員さんの目を見る
④”ピッ”と鳴ったら滑る
(⑤滑り終えたら速やかに水から出る)

 

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こんな風に手順を伝えてみると
「①あるく、②ならぶ、③ピーでゴー」と自分で言いながら実行していました。

安定して出来る様になったら更に一つ手順を増やすなど、いろいろ試してみたりしました。こうした事で本人も順番待ちやスライダー遊びに対して自信をつけていった様に思います。

 

”指示はわかりやすく、短文で。”

やっぱりこれが大事ですネ。

 

 

 

*1:これはスライダーと似ていたから、とか人が少なかったから、など条件が揃っていたから出来た事で、本格的に順番待ちの本質を理解して自らならべる様になったのは小学生になった頃です。