ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

プールとバスの旅3 ~ピンチはチャンス編~ (3歳4ヶ月~3歳5ヶ月)

~乗り遅れて大号泣~

バスでプール通いを始めて数日経ちました。

少し慣れが出たのか、ある日バスの出発前の待ち時間で・・・遊びすぎた日がありました。

出発の時刻が過ぎてもまだ動かない息子に、
「バスの時刻だよ?行きましょ。乗り遅れちゃうよ?」
と何度も促したのですがどうも動きませんでした。

しばらくして気付いたのか、
「行くの!行くの!」
と騒ぎ始めたので慌ててバス停まで走りました。

 

~世の中はルールに則っている事に気付く~

バス停に着く直前でした。

案の定、予定のバスが目の前をサーっと通過していきました(笑)

当然の結果に私が
「ね、遅れたでしょ?」と言うや否や
「ギャーーーーー」っと激しく泣くのです。

癇癪、というよりもショックすぎた感じです(笑)
こちらとしては予定通りだったので泣かれる心構えが出来ていましたが、本人は強い”失敗感”に見舞われた様でした。

 

なだめて少し落ち着いたところで時刻表を見せながら、
「バスは来る時刻が決まっているんだよ。」
「少し遅れて来る事もあるし、逆に早く来る事もあるよ。」
「乗り遅れたらまた次のバスまで待つよ。」
などと伝えました。


次のバスまで30分程度ありましたので家へ帰ろうと提案したのですが、しくしく泣くばかりで動きませんでした。

そうして過ごしていると予定通り次のバスが来ました。
そこで息子は満面の笑みへ戻り、バスに乗り込みました。

そして一言、
「バス、来たね。よかったね。」
と。

この一件から、息子は(しばらくの間は)時刻を強く意識する様になりました。*1
そして、世の中は時刻という今までは目に見えていなかったルールがある事をはっきり理解していきました。

 

 

~ピンチはチャンス~
翌日からある変化が起りました。

 

”乗り遅れ”という失敗に対する恐怖心もあり、「今何分?バスに乗ろう!」と聞いてくる様になりました。

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そこでこの様にバスの時刻表を写真に撮り、息子がいつでも確認出来る様にしました。

 


息子には時刻に遅れるという恐怖心の方が強く出てしまうかも?と少し不安に思ったのですが、『遅れない様にすればいい』とうまく切り替えられた様です。
ピンチはチャンスと良く聞きますが、この件が正しくそうであったと今でも思います。

 

 

 

*1:それがですね、徐々に聴覚での聞き取りや周囲の事が自分一人でもわかるようになってくると、反比例するかの如くまた時刻に怯えない子に逆戻りしていきました(笑)

まぁ、一種の成長とも言えるかもしれませんが、今は時刻を蔑ろにしているというよりも次の行動に移すだけの気持ちの切り替えが自分一人では難しかったりする様です。

プールとバスの旅2 ~長旅の始まり編~ (3歳4ヶ月~3歳5ヶ月)

~バスでの経路などを調べた結果~

さて、前回からの続きです。 大好きなプールへこれまた大好きなバスに乗って通う提案を息子にした所までお話しました。

 

車で行くと片道約30分程で着く事が出来る距離のプールもバスで行くとなると話は別です。
近いはずのプールが、乗り換えを調べると・・・
何と片道約1時間半もかかってしまう事がわかりました(笑)

 

息子には絵と文字で長時間かかるという説明を一応してみましたが、
「ふ~ん。大丈夫。」
そんな返事でしたので
「じゃあ明日試しに行ってみましょう。」と試す事になりました。

 

 

~楽しいバスの旅~
そのプールは午前/午後などの入れ替え制になっている為、朝の営業に間に合わせる為には朝8時半には家を出なければいけませんでした。

 

流石に車の時よりも1時間以上早い出発でしたので不安はありましたが、それでも息子は文句一つ言うどころか積極的に準備をする様になりました。

朝の8時を過ぎると外は既に炎天下。
それでも多少はソワソワするもののバスをじっと待つ息子に、
『好きな事なら待てるんだね。』
と改めて思った事を覚えています。

バスを2本乗り継ぎプールに到着するまでの間、息子は殆ど私とは会話せず、ただじっと車内放送を聞きながら窓の外の景色を見つめていました。

道中あまりにも難しそうで真剣な表情をしていましたので
『本当に楽しいのかしら・・・?』
と疑う気持ちを持つ程でした。

(後からわかりましたが、これは経路やバス停名称を必死で記憶中だったからだと思います。記憶してしまう事は、知らない経路や風景への不安感への彼なりの対応法です。)

 

 

 

~プール大好き!~
バスの中での真剣な表情とは打って変わって、プールでの息子は正に水を得た魚の様にそれはそれは楽しそうでした。

 

どれだけ時間があっても足りない。
浮くのも楽しい。
滑り台を滑るのも楽しい。
歩くだけでも楽しい。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、
「また明日も来ようね。」と言い合う日々でした。

※最初のうちはあまりの楽しさに
「イヤだ、もっと入りたいの!おしまいNO!」と憤慨していましたので、

じゃあ
「午後からもう一度来ましょう。」

と泣き止ませ、その約束を必ず守る様に何度か午後からも入っていましたが、次第に私がした約束は必ず守るという事が理解出来る様になってきたのか午前だけや午後だけで納得できる様になってきました。
(↑単に泳ぎすぎて体力の限界だっただけかもしれません(笑))

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泳ぎ終えた後はいつも名残惜しそうに誰もいなくなったプールをこうして眺めていました。

 

しかし、みんな平等にいなくなる事で
”おしまい”が理解しやすかったのでしょう。

見て気持ちを切り替えて、公園内のベンチで昼食を食べ、またバスで帰ってくる(帰りは親子2人とも爆睡して体力を回復(笑))を毎日繰り返しました。

 

 

プールとバスの旅1 ~強い愛着心の目覚め編~ (3歳4ヶ月~3歳5ヶ月)

~年少の夏~


3歳半頃の振り返り記事です。

家庭療育を始めた頃から”いつかきっと・・・!”と目指してきた母子間の強い愛着形成の経緯について記録させて下さい。少し長くなりますので分割致します。

 

 

夏が始まった頃でした。

その年は5月頃から日差しが強く、よく晴れた日が続く年でした。
7月などは暑過ぎて普通の公園では熱中症等の恐れも。。。

 

そんな状態でしたので、まだ息子には多動で指示が通りにくく大きな不安はありましたが思い切ってプールに連れて行く事にしました。

手始めに夏休み前の普段の休日、まずは2歳代によく通った水遊び場へ連れて行きました。

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腰程の水位の為、きゃっきゃっと楽しそうに水に親しむ息子を見て『これなら普通のプールも大丈夫そうだな~』とプール通いを決めたのでした。

 

 

 

~猛暑とプール~


夏休みに入ると毎日猛暑続き。

当時の息子は夏男*1で暑ければ暑いほど喜んでいました(笑)

 

毎日朝5時半に起きては(((。・・。)))ソワソワ~(笑)
「今日は何して遊ぼっか?」と聞くと必ず
「プール!プール行くの!」と返事してくれていました。


プールも色々な所へ連れて行きました。

・造波プールのあるところ
・流水プールのあるところ
・幼児用のスライダーがあるところ
・大きな貯水バケツがひっくり返るところ
・水温がかなり冷たいところ

泳ぐ能力は・・・です(笑)が、とにかく水に触れ、浮き輪で浮く感覚が好き。
特に背浮きというのでしょうか?背面に水を受ける感覚や水の抵抗感を感じながら歩くだけでテンションMAXでした(笑)

そうして毎日車であちこち連れまわしていたのですが、ふと一番近いプールならバスを乗り継げば行けそうな気がして、
「明日、バスで○○プールに行ってみようか?」
と提案してみました。

すぐに意味が通じたのか
「うん!ママとボク、バスにのって○○プールにいってみる!」
と返事。よっぽどバスが好きな様子がうかがえました。


こうして大好きなバスで大好きなプールへ行く毎日が始まりました。

*1:小学2年生になると「寒いのも暑いのも嫌だけど、寒すぎる方が少し嫌かも?」といった程度の感覚に落ち着き、いわゆる”夏男”ではなくなりました(^^;)

失敗に弱い(2歳6ヶ月~)

~暴力的なシーンにて~

 

以前から書きたかったのですが具体的なエピソードをはっきりと思い出せなかったので先延ばしにしていた記事です。時系列の順を崩してしまいますがこちらに記録させていただこうと思います。

 

 

let-me-pick-you-up.hatenablog.com

 

 ↑前回書きましたが、息子には失敗に弱いという特性があります。


2歳半頃、とあるTVのアニメだったかと思いますが、誰かが叩かれる映像が流れていたのを見て”ぎゃー”っと激しく泣く事がありました。

視覚優位という特性上、話の内容は理解出来なくても痛ましい映像の意味は即座に理解してしまった様子でした。

 


が、私にはそうした息子の行動が不思議でした。

『息子自身が被害にあった訳ではないのにどうしてこんなに泣くのだろう…』


相手の立場に立って考える事が苦手な特性があるのに…と腑に落ちなかったのです。

 

腑に落ちないものの毎度毎度そうした暴力的なシーンでは激しく泣いてしまう様子でしたので、それ以来TVや本などに描かれた暴力的なシーンは細心の注意を払って避ける様にしていました。

しかし息子は人物以外であっても、攻撃的な要素のあるシーンにも同じ様に反応するのでした。

例えば…
・サメがアザラシなどを襲うシーン(他の動物も同じ反応です)
・車が事故に巻き込まれる瞬間
・台風などの被害を伝えるニュース

等々、数え上げればキリがありません。
いきなり”ぎゃー”…と始まってしまいます。
(そうした経緯からも日中ほとんどTVは見ず、せいぜい子ども向けの番組を朝晩だけという生活です。)

まぁ…ショッキングなシーンである事には間違いがなく…まだ年齢的にも受け入れられなくて当然かなぁと。
そうした場面で激しい癇癪を起こしてもなだめて避ける程度に過ごしておりました。

 

 

 

~失敗を受け入れられない~


しかし一見上記の様な暴力的なシーンとは異なるのに、拒否の仕方が非常に似ていて、次第にそれが顕著になってくる部分がありました。

 

3歳近くになり、失敗と思われる場面で同じ様な反応を示す様になってきたのです。
例えば、
・息子が自分でお茶を飲もうとしてこぼしてしまった時。
・手あれが原因で私の指に血がにじんでいる時。
・私が誤って茶碗を落とした時。

等です。
息子自身が失敗した時もさる事ながら、他人の失敗にも激しく泣き叫ぶ様になりました。

「わざとではないよ。」と繰り返すしかなかったのですが、当時の息子には
”偶然”と”故意”といった違いがある事を理解しておらず、自分の予想に反した結果に対して激しく反応していたのだと思います。

 

 

 

~大きな物音~


そうした反応は例えば音に対してもありました。

 

私が食器等を片付けをしている際に予想以上に大きな音をたててしまうと、怒り調子で歩き出し

「ガシャーン!ガシャーン!」

と言いながらおもちゃをおもちゃ箱に叩きつけて再現する様な事が多々ありました。(本人にしてみたら予測していなかったので大変な驚きが怒りに繋がったのでしょうね。)

 

こうした事の大半は、認知や理解が進み
”わざとじゃない”
”失敗じゃない”
という事がわかる様になって治まってきました。

 

 

 

~じゃんけんのこだわり崩し~


しかし4歳を過ぎた頃でもまだ存在する失敗がありました。

 

それはかけっこやじゃんけんといった勝負事です。

言ってしまえば負けず嫌いという事になるかと思うのですが、とにかく負けるのが嫌いすぎてまぁヒドイ(笑)じゃんけんは確か4歳になる少し前にリズムに乗って出来る様になったのですが、負けたくない気持ちから常に後出し…。

「後出しはダメだよ。」

と止めさせ、結果負けた場合は癇癪を起こすか、すねて終わる感じでした。*1


しかし成長に伴って、こうした態度で自分を通すのは良くない事を教えなくてはと真剣に思う様になりました。

この記事を最初に書いた頃の事ですが、当時幼稚園でお友達に遊んでもらえる事が楽しいらしく日々そうした話を本人から聞いていました。

それはとても素敵な事でお友達と遊んでもらえて良かったな、と心より思いました。しかしそれだって…自分のルールだけを通していてはいつか遊んでもらえなくなる日も来てしまう、と当時の私はすぐに思い至った訳なのでした。

 


そこでひとまず使用頻度の高いじゃんけんの改善に取り組む事にしました。


私との遊びの中で、
「じゃんけんは勝ち負けを決める時もあるけど、順番を決める時に使う事もあるんだよ。」

というじゃんけんの別の側面を理解させたいなと。
(物事を多角的に捉える力を養っていきたいという事でもあります。)

 

例えば、最近息子が好きな遊びに”すごろく”があります。
サイコロの数だけコマを進めるルールで、そのサイコロを投げる順番をまず最初にじゃんけんで決めています。

この場合ですと、じゃんけんに勝ち負けの意味合いが全くないので、後出ししなくても安心出来る様になってくれればと思っています。(すごろく自体も誰か一人が勝つタイプの内容ではなく、みんなでゴールに向かって進む内容にしていて、本当に勝負色の薄い物をと思い自作してみました。)

『じゃんけんには勝ち負けをつける時以外にも使う』という認識から、じゃんけんへのこだわりを緩められたら…と思うのです。
すり替えによるこだわり崩しに近いやり方かなと思うのですが、こうした特性を和らげられるか…経緯を見守りたいと思います。*2

 

失敗といえば他にも”他人の言い間違い(特に名詞)に対して激しく指摘してしまう”といった点などをどうしていくか…(多分これは息子の言葉を私が訂正しすぎているからかなぁ…と反省ですが)などもありますので、また何か進展したら記録させて下さいませ。

 

 

 

 

*1:後だしはさすがに落ち着きましたが、7歳を過ぎても負けが込むとまだすねて次への気持ちの切り替えが苦手な様です・・・。負けの受容がまだ進んでいないのかなと思います。

*2:結局、7歳を過ぎて振り返って思う事は、確かに後出しはずいぶん減りました。ただ、特性云々というよりもテンポの速いじゃんけんだと意図せず後出しになる事が多いです(笑)。高速じゃんけんだとみんなと同じスピードに乗るのが難しいのでしょうね^^;

心の絆創膏(3歳3ヶ月)

~ひどい虫さされ(笑)~

3歳年少の初夏をすぎた頃でした。

 

夏のいや~な虫・・・といえば”蚊”。
息子は汗かきなせいか、人一倍蚊に刺される様子です。

自宅でも公園でも幼稚園でも、どこへ出かけても帰ると10箇所以上の刺され跡を作って帰ってくる様になりました。

 

とりあえず
・汗はこまめに拭く
・ラベンダーとローズゼラニウムの虫除けスプレー
・刺されたら石鹸で中和

という対策で過ごそうと。

 


・・・でも、何故か刺されただけで泣くんですよねぇ。。。

 

 

 

~失敗に弱い~

泣く理由を考えてみました。

 

おそらく『痒み』以上に刺された事そのものへの失敗感と言いますか・・・

例えばケガをして血が出る事も苦手な様で、それらを言わば”失敗”と受け取ってしまいます。息子は痛みには過敏な為か?多動な割にかなりの慎重派な為、あまりケガしません。だから余計にたまに血が出る様な事があると”失敗”と認識して激しく泣いてしまう様です。

蚊に刺された場合、血は出なくても”赤く腫れた刺され跡”が”失敗感”を感じさせる様です。(視覚的な変化に過敏に反応するからかもしれません。)

そこで、あまりにも泣く&掻く為
”絆創膏”を貼ってみました。

すると、それ以来全身の刺され跡全てに絆創膏を貼って欲しいと言う様になりました。

 

 

~20枚近く貼った結果・・・~

絆創膏を貼ると、少しは痒みも和らぐのでしょうか・・・?

 

私自身もやってみましたが、実感としては石鹸で洗い流す方が痒みは抑えられると思います。

痒みに対する効果はあまりない様に感じたのですが、「どうしても貼って欲しい」と強く懇願するので全身絆創膏まみれになりました(笑)

しかもそれは必ず幼稚園の登園前に言い出していましたので、『心のバリアなのかなぁ』と受け止める事にしました。

 

 

~頑張る気持ち~

幼稚園が始まり2~3ヶ月程。多くの時間を他人と過ごす中で、それなりにストレスがあるのでしょう。

 

まだその頃はお友達への関心も非常に薄く、日々の楽しみは”幼稚園の巨大遊具”と”お歌”の様でした。

ですからそれ以外の集団行動給食お友達遊びといった活動は逃げ出したい気持ちで一杯だったと思います。(実際、頻繁に教室から逃げ出して職員室へ非難させていただいていた様です。)

そして参観日だとか発表会といった人前に出る行事等も少しづつ始まり、まだ慣れない息子にとっては不安な日々だった様です。
(今はお遊戯が好きになり、模倣が下手なりにも人前に出る行事であってもそれなりに楽しみながら参加させて頂いています。)

でも変化を嫌うこだわりからか、幼稚園を休みたがらず
「幼稚園、行く!」
「ママ、バンドエイド貼るの。(=バンドエイド貼って?)」
という日々でした。

やっぱりそれなりに頑張る気持ちもあっての事だと思います。
だから『がんばりなさい』と絆創膏まみれの息子を送り出す日々でした。

そんな絆創膏まみれもプールが始まるまで続きました。
絆創膏を貼っているとプールには入れないのよ、と説明すると「絆創膏、いらない。」と渋々外す様になりました(笑)

相変わらず虫刺されは酷かったのですが、プールの時間が増えると多少虫刺されも減った様なので一安心した、という出来事でした。