ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

失敗に弱い(2歳6ヶ月~)

~暴力的なシーンにて~

 

以前から書きたかったのですが具体的なエピソードをはっきりと思い出せなかったので先延ばしにしていた記事です。時系列の順を崩してしまいますがこちらに記録させていただこうと思います。

 

 

let-me-pick-you-up.hatenablog.com

 

 ↑前回書きましたが、息子には失敗に弱いという特性があります。


2歳半頃、とあるTVのアニメだったかと思いますが、誰かが叩かれる映像が流れていたのを見て”ぎゃー”っと激しく泣く事がありました。

視覚優位という特性上、話の内容は理解出来なくても痛ましい映像の意味は即座に理解してしまった様子でした。

 


が、私にはそうした息子の行動が不思議でした。

『息子自身が被害にあった訳ではないのにどうしてこんなに泣くのだろう…』


相手の立場に立って考える事が苦手な特性があるのに…と腑に落ちなかったのです。

 

腑に落ちないものの毎度毎度そうした暴力的なシーンでは激しく泣いてしまう様子でしたので、それ以来TVや本などに描かれた暴力的なシーンは細心の注意を払って避ける様にしていました。

しかし息子は人物以外であっても、攻撃的な要素のあるシーンにも同じ様に反応するのでした。

例えば…
・サメがアザラシなどを襲うシーン(他の動物も同じ反応です)
・車が事故に巻き込まれる瞬間
・台風などの被害を伝えるニュース

等々、数え上げればキリがありません。
いきなり”ぎゃー”…と始まってしまいます。
(そうした経緯からも日中ほとんどTVは見ず、せいぜい子ども向けの番組を朝晩だけという生活です。)

まぁ…ショッキングなシーンである事には間違いがなく…まだ年齢的にも受け入れられなくて当然かなぁと。
そうした場面で激しい癇癪を起こしてもなだめて避ける程度に過ごしておりました。

 

 

 

~失敗を受け入れられない~


しかし一見上記の様な暴力的なシーンとは異なるのに、拒否の仕方が非常に似ていて、次第にそれが顕著になってくる部分がありました。

 

3歳近くになり、失敗と思われる場面で同じ様な反応を示す様になってきたのです。
例えば、
・息子が自分でお茶を飲もうとしてこぼしてしまった時。
・手あれが原因で私の指に血がにじんでいる時。
・私が誤って茶碗を落とした時。

等です。
息子自身が失敗した時もさる事ながら、他人の失敗にも激しく泣き叫ぶ様になりました。

「わざとではないよ。」と繰り返すしかなかったのですが、当時の息子には
”偶然”と”故意”といった違いがある事を理解しておらず、自分の予想に反した結果に対して激しく反応していたのだと思います。

 

 

 

~大きな物音~


そうした反応は例えば音に対してもありました。

 

私が食器等を片付けをしている際に予想以上に大きな音をたててしまうと、怒り調子で歩き出し

「ガシャーン!ガシャーン!」

と言いながらおもちゃをおもちゃ箱に叩きつけて再現する様な事が多々ありました。(本人にしてみたら予測していなかったので大変な驚きが怒りに繋がったのでしょうね。)

 

こうした事の大半は、認知や理解が進み
”わざとじゃない”
”失敗じゃない”
という事がわかる様になって治まってきました。

 

 

 

~じゃんけんのこだわり崩し~


しかし4歳を過ぎた頃でもまだ存在する失敗がありました。

 

それはかけっこやじゃんけんといった勝負事です。

言ってしまえば負けず嫌いという事になるかと思うのですが、とにかく負けるのが嫌いすぎてまぁヒドイ(笑)じゃんけんは確か4歳になる少し前にリズムに乗って出来る様になったのですが、負けたくない気持ちから常に後出し…。

「後出しはダメだよ。」

と止めさせ、結果負けた場合は癇癪を起こすか、すねて終わる感じでした。*1


しかし成長に伴って、こうした態度で自分を通すのは良くない事を教えなくてはと真剣に思う様になりました。

この記事を最初に書いた頃の事ですが、当時幼稚園でお友達に遊んでもらえる事が楽しいらしく日々そうした話を本人から聞いていました。

それはとても素敵な事でお友達と遊んでもらえて良かったな、と心より思いました。しかしそれだって…自分のルールだけを通していてはいつか遊んでもらえなくなる日も来てしまう、と当時の私はすぐに思い至った訳なのでした。

 


そこでひとまず使用頻度の高いじゃんけんの改善に取り組む事にしました。


私との遊びの中で、
「じゃんけんは勝ち負けを決める時もあるけど、順番を決める時に使う事もあるんだよ。」

というじゃんけんの別の側面を理解させたいなと。
(物事を多角的に捉える力を養っていきたいという事でもあります。)

 

例えば、最近息子が好きな遊びに”すごろく”があります。
サイコロの数だけコマを進めるルールで、そのサイコロを投げる順番をまず最初にじゃんけんで決めています。

この場合ですと、じゃんけんに勝ち負けの意味合いが全くないので、後出ししなくても安心出来る様になってくれればと思っています。(すごろく自体も誰か一人が勝つタイプの内容ではなく、みんなでゴールに向かって進む内容にしていて、本当に勝負色の薄い物をと思い自作してみました。)

『じゃんけんには勝ち負けをつける時以外にも使う』という認識から、じゃんけんへのこだわりを緩められたら…と思うのです。
すり替えによるこだわり崩しに近いやり方かなと思うのですが、こうした特性を和らげられるか…経緯を見守りたいと思います。*2

 

失敗といえば他にも”他人の言い間違い(特に名詞)に対して激しく指摘してしまう”といった点などをどうしていくか…(多分これは息子の言葉を私が訂正しすぎているからかなぁ…と反省ですが)などもありますので、また何か進展したら記録させて下さいませ。

 

 

 

 

*1:後だしはさすがに落ち着きましたが、7歳を過ぎても負けが込むとまだすねて次への気持ちの切り替えが苦手な様です・・・。負けの受容がまだ進んでいないのかなと思います。

*2:結局、7歳を過ぎて振り返って思う事は、確かに後出しはずいぶん減りました。ただ、特性云々というよりもテンポの速いじゃんけんだと意図せず後出しになる事が多いです(笑)。高速じゃんけんだとみんなと同じスピードに乗るのが難しいのでしょうね^^;