凧あげや節分行事に参加する(3歳10ヶ月)
~幼稚園の行事にて~
今日は3歳10か月の頃の話です。
幼稚園年少の冬休みあけの出来事について記録させて下さいネ。
当時息子が通っていた幼稚園は毎月のように楽しい行事が設定された幼稚園でした。
自閉っ子には変化のない毎日が一番安心して落ち着けるとは思います。
「しかし失敗を恐れて何も与えないのもどうかなぁ・・・?」
との思いもあって選んだ幼稚園。
こうした行事の中で何か一つでも息子に合う行事が増えたらいいなと思っていました。
いざ幼稚園生活が始まり色々経験する中で、息子にとって楽しい経験となった行事の一つが”凧あげ”でした。
~想像力がついてきたー他者をまね、他者から学ぶ~
息子の幼稚園は非常にオープンな園で、ほとんどの行事を保護者は参観して良いことになっていました。
ですから私自身も毎月のこうした行事には見学に行っていたんですね。
というわけで凧あげの様子を見に行った時の事。
息子の幼稚園での凧あげはタコ糸を持って自分で走るスタイルでした。
この方法だと自分は前を向いて走り、凧は自分を追いかけてきますよね。
これって意外と子どもには難しい事かも?と思うんです。
何故なら、手にかかる糸の抵抗から背後に凧が揚がっている想像をして走り続ける必要があり、都度振り返って凧が揚がっているのを見ていてはうまく揚がらないのです。
だから見たい気持ちを我慢しながら凧が揚がっていると信じて駆け抜ける必要がある訳です。これってただでさえ幼い子には難しい事でしょうし、見えない部分を想像しにくい自閉っ子には尚更だと思うんです。
でもこの幼稚園での凧あげでは最終的には無事出来る様になっていきました!
最初のうちは揚がる想像が出来なかったのか、何度も振り返ってはうまく揚がらず落したままゴール・・・(^^;)
このままでは凧が壊れてしまうおそれもあり、手を打つことにしました。
そこでお友達が出来ている様子を一緒に確認してみました。
『他児さんの様子を見てうまく出来る様になればいいな・・・。』
すると、私の願いが通じたのか息子も何かを理解した様子でした。
次の順番が来た時には、振り返りたい気持ちを我慢して一気に駆け抜ける事が出来、無事凧が揚がったのでした。
他のお子さんの様子を模倣してみた瞬間でした☆
こうした事を通じて、苦手だった背面や見えない部分を想像で補う能力が少しづつ養われ始めてきているんだと感じた一件でした。
~怖いこわい鬼~
一方、その2週間くらい後に行われた節分の豆まきはただただ恐怖だった様です(笑)
こちらの行事は直接見た訳ではないので、息子からの話を要約すると
「ボク、怖くて鬼にはならなかったの。」
という感想以外は口にしようとしませんでしたので、よっぽど怖かったのでしょう(^^;)
おそらく男性の先生方のどなたかが鬼役で出て来られたと思うのです。
よく見れば
「(あれ?〇〇先生の靴下かも?)」
などいつもの息子なら気付きそうなポイントがきっとあっはずなんですよね。
でも恐怖のあまりそんな事に気が回らなかった様子。
”怖かった”と自分の気持ちを言えただけでも良い経験になったなと思う母でした。