行事を目標にしてみよう!(3歳7ヶ月~)
~体が良く動いた初秋の事~
さて、息子が3歳7ヶ月当時の様子です。
この年は平日は七五三の準備を進めながらも、休日は運動公園へよく出かけた年になりました。
というのも例年なら秋めいた日も増えてくる頃でもものすごく暑い日が続いたからです。
当時はまだ夏男だった息子にとって
”いてもたってもいられない”
という毎日でしたので、本当に良く外遊びを楽しんでくれました。
アスレチックでは少し前なら↑こうした遊具は揺れが強く怖がって遊びませんでした。
しかしこの頃には体幹が少し安定してきたのか
「右手、次は左手を出して・・・」
とこちらが声掛けで促すと自分なりに手足を工夫しながら動かす様子が見られました。
何より成長を感じたのは
”たとえ上手に出来なくてもやってみよう!”
という意欲的な姿勢がみられた事でした。
自分の体やパーツ毎の操作方法がわかってきた頃でしたので、
そうした気持ちがやってみる勇気を後押ししてくれたのかもしれません。
もちろん平日も幼稚園から帰った後は近くの公園へ出たがりましたので、
お天気が良ければできるだけ連れ出して遊んでいました。
この頃のこうした時間は、私にとっては嬉々として遊ぶ息子を見守る楽しい時間でした。
しかし毎日こうした息子の様子を見ていると、ちょっと欲が出て来たんです。
”どうも大きく体を動かす粗大運動に少し自信が出てきたのかなぁ?”
と次第に感じる程、遊びの内容がどんどん良くなっていくんですね。
そこで、あまりにも突飛ですが・・・
もうすぐ行われる運動会を一つの目標にしてみようかしら?とふと思いつきました。
~運動会を学びの機会にしてみる~
それこそ最初は
”かけっこや大玉ころがし、何か一つでも息子が出る種目を家庭で練習してみようかな?”
と考えました。
ちょっとでも事前練習が出来たら自信がつくんじゃないかと思いましたので。
でもすぐにその考えは改めました。
”種目を取り組むのはまだ早い。それよりも運動会そのものの流れを把握し、リラックスして運動会を楽しむ事”
こんな目標を立てました。
よく言われますけれど、
「どうしても苦手な行事は後の事も考えて今は回避する」
という選択も大事だと思います。
でも何故か今回の運動会は頑張れるかも?と思えたのです。
粗大運動のスキルが向上するにつれ、
”体を動かすという息子が好きな事を通じて運動のルールや競技の楽しさを伝えられるのでは?”
と感じたからでした。
そして運動そのものについてだけでなく、
”行事というものは目には見えにくいルールやタイムスケジュールに沿って進行していく”
という事を伝えられる絶好の機会と思えたのです。
どうすれば成功に導けるのか?
運動会を通じて学んでいく為のアプローチの方法を少し整理して考えてみる事にしました。
電車で行こう!(3歳7ヶ月)
ちょうどこの3歳半頃は愛着形成が進んだおかげか、とても成長が著しい時期でもありました。周囲の人に気付き始めた事で息子の様子に変化がみられた当時のおでかけの様子を記録させて下さい。
~手つなぎOK!~
歩き始めの頃から逃げ足だけは超一級だった息子くん。
当初は手なんかぜ~~~ったいに繋いでくれませんでした(^_^;)※多分感覚過敏のせいデス
当然休日のお出かけも手をつながなくてもあまり気にならない様な自然が多い場所や公園ばかりでした。(って、親の私達も自然の中が好きなのでこの点はあまり苦ではなかったです♪)
が、愛着の効果でしょうか?
この頃から徐々に手をつないで歩く事が出来る様になってきました。
もちろん過敏さや手が触れる不快感がすぐになくなる訳ではないので
『イヤだけど頑張れる』範囲を探りながら。
そうするうちに次第に繋いでいられる時間が長くなっていった、という訳です。
こうしてこの頃から安心して外歩きが出来る様になり始めました。
これまでの外出と言えば近場でさえも
常に心臓がバクバク
常に周りをキョロキョロ
とかなり挙動不審な私でしたが、ホッとしながら歩ける日が来るなんて夢の様でした(笑)
そこで息子の提案を受け入れてみる事にしました。
「電車に乗って、デパートのミニカーのお店に行く(=行きたい)!」
こうしてバス+電車の片道約1時間の旅に出たのです。
↑まずはバスで最寄り駅へ。ワクワク感と少しの不安感。この頃はまだ手に何か(この日は自分のミニカー)を持っていないと落ち着かない頃でした。
↑電車を降り、目的の駅でたくさんの電車に興奮していました。こちらの駅に来るのは親も久々で、駅舎がリニューアルされて以来だったので驚きの連続(笑)ミニカーのお店に行く前に少しだけ散策しました。
↑ミニカーのお店に到着。
こちらには自分でパーツを選んでミニカーを組み立ててくれるコーナーがあり、どうやらこれをやってみたかった様です。いつもなら他人の声など馬耳東風の息子ですが、お店のお兄さんのお話しを一生懸命聞きながら作業していました。(まさに好きな事を通じて伸びている瞬間ですネ♪)
そして無事オリジナルミニカーを作り終え、満面の笑みで岐路についたのでした。
この日、つないだ手を急に離したり、飛び出しで叱らなくちゃいけなかった事は一度もありませんでした(^0^)
こんな経験を通じて、
『手を繋ぐのも良いなぁ~』
『もっとみんなで色々な所にお出かけしたいな~』
なんて思ってくれたら良いなぁ♪
もっともっとたくさんの楽しい思い出を家族で作れたらいいなぁ♪
と無事成功した電車でのお出かけを喜ぶ母でした。
他害のキモチ(3歳7ヶ月)
~日常の心配事~
前回、幼稚園で不満顔をする事があったというお話しをさせて頂きました。
その表情は鼻炎のせいだったという事はお話しした通りなのですが、実はその頃確かに日常の中で心配な事がございました。
幼稚園年少の2学期が始まる少し前、夏休みの終盤の公園遊びでの出来事です。
多くの子ども達で賑わう公園の滑り台。
息子が階段を登ろうとするタイミングで、後ろに待つお子さんに対して「ギューン」と言いながら手を突き出して相手を押す真似をし始めた事がありました。
突然始まったこの奇怪な行動に私の頭の中は一気に真っ白に。
「!!!!!?????」
とりあえず本人の手を引いて列から外れ、本人に事情聴取。
しかし息子は目をそらすばかり。
直感で”人が多くて困ったのでは?”と感じとりましたので、しばらくは混み合った遊具は避けながらの公園遊びを続ました。
~言葉で伝えよう~
ぎゅーん・・・ねぇ。
要するに他害の気持ち寸前ですよね。
状況的に、
滑り台の階段をのぼるスキルに自信がなくて、周囲に誰も居なくて気を遣わない状況を作りたいという気持ちかなと思いました。
遊具って、確かに出来る子はササッと足早にこなしますよね。
後ろから無言の『早く登ってよ』という様な威圧感を感じたのかもしれません。
”他の子を押してはいけない”とは理解しているものの、自分の嫌な気持ちをどう相手に伝えればいいかわからなくて、押すジェスチャーをとったのでしょう。
そこでそうした状況に適した言葉を教えることにしました。
「ボクが終わるまで少し待っていてね。」と。
※↑もし幼稚園でも同じことが起こってしまったら大変だと思い、あわてて先生方にお手紙を書いた事がありました。
もちろん一度や二度で言える様になる訳ではありませんでした。言えなくて相手の手を無理矢理遊具から外させようと強要する事も・・・正直何度かありました。
(※きっとこの当時ではまだまだこの子の能力に見合っていない事を私は要求していたのだと思います。試したことはなかったですが、おそらく5歳頃でもまだ難しかったと思います。)
じゃあこのまま放置したのか?という事ですが、決してそうではなく、言える様になる前に粗大運動に力を入れてきた甲斐があってか、身体能力の方が先に追いつき、周囲に誰かが居てもあまり気にせず遊具遊びが出来る様になってしまった様です。
ですから言葉で相手に伝える、という課題は今でも継続中です。*1
~他人の存在に気付き始めた?~
この頃の私はまだどこか息子を信じてやれていなくて、”他人を排除する気持ち”を持ってしまった事や、たとえフリでも”他人を押すフリ”をした事が不安でした。
当時の私は『そんな気持ちをもちつつも実際には相手を押さないで、何とか伝えようと工夫した』と良い評価としてとらえてやる度量は持ち合わせていませんでした。
だから幼稚園の先生に、「こうした困った事がありますので園でも様子を見ていただけると助かります。何か解決法があれば教えて下さい。」と解決方法を教えて欲しくて手紙を書いたのですが、きっと受け取られた先生方も困られたのではないでしょうか(笑)
この件について特にお返事がなかったのは、”お母さん、ゆっくり見守りましょう。危なくない様にいつも見てますからご安心下さい。”と内心お考えだったのだろうと思います。
当時の私はといいますと、次第に”ちょっと前までこんな事はしなかったのに、どうして急にこんな事をする様になっちゃったんだろう?”という思いが消せなくなってきましたが、自分なりに整理し以下の様に考える事にしました。
- 愛着形成が進んだから?
- 目を使いこなせる様になってきたから周囲が見えてきたのかな?
- 自分の感情に気付き始めたから?
- もしくはそうした事が総合的に備わってきたからなのか?
何がきっかけかはわかりませんが、
こうして息子は周囲に他人がいる事に気付き始めていきました。いわゆる自他の区別のはじまりなのかなと思います。*2
そして他人は、自分の想像とは違う動きをし、その行動は自分の思惑とは違い予測がつかない事。
相手に何とか伝える方法が必要なんだ、という事にも気付き始めたのでした。
幼稚園での変顔(3歳7ヶ月)
~小さなくしゃおじさん的な?~
七五三の仕立て直しを決めた頃といえば、幼稚園もちょうど2学期が始まった頃でした。
園でも次第に誰かと話をする事が増えたり、教室で過ごす時間が増えたりと少し変化がみられました。
そんな中、担任や別の先生方から同じ様な指摘を受ける事がありました。
「最近幼稚園で顔をしかめたり、お口を尖らせる表情が見られるのですが、何か不満があったりするのでしょうか?」
???
ん??
楽しんで登園していると思っていましたので寝耳に水でした。
「楽しんでいると思っていたので、今すぐ思い当たる理由がございません。とりあえず家庭でも様子を見てみます。」
と先生にお伝えしつつも、しかめ面をする理由が思い当たりません。
息子に
「幼稚園は楽しいですか?」*1
と聞いても
「楽しいよ!色々な遊具があるの!」
と軽快な返事のみ。
う~~~ん???何だろう???としばらくの間、頭を悩ませる事にまりました。
・・・が、ある日判明しました。
私の目の前で例の顔をしたのです。
秋口で少し花粉の影響からか鼻炎が出ていた様で、口を尖らせて鼻水を堰き止めていたっぽい様子でした^_^;
理由がわかったところで慌てて先生にお手紙を書いて説明をした事がありましたっけ(笑)
当時はまだ鼻をかむ事も、すする事も出来なくて困って自分なりに工夫した結果が口を尖らせるという表情だった様です。
わかった時は爆笑でしたが、自分なりに工夫してみる事を始めたんだなぁと微笑ましい気持ちで一杯でした。
(先生方、当時は惑わせてすみませんでした^_^;)
*1:当時は口頭でのやり取りの場合は疑問形である事をわかりやすく伝える為に「~か?」と語尾につけて質問していました。
祝い着の到着(3歳6ヶ月~)
~お宮参りの祝い着が届く~
お宮参りの時は夫が使った掛け着をそのまま使いました。
その掛け着、昔の物ってしっかり作られた物は今でも素敵だなぁと思える色合いで刺繍も細やかな物でした。
あれも”義母から息子である夫への愛情の形なのだなぁ”と息子のお宮参りの際に思ったものです。
素敵だったもので・・・厚かましくも
「その祝い着を3歳のお参り用に仕立て直させて頂けませんか?」
と義母にお願いした所、快く送り届けてくれました。
”ん?しちごさん?なにそれ?”状態の息子でしたが、送られてきた箱を開封するや否や
「カッコイイ!着てみる~」
と。着物は着るものだとすぐにわかった様子でした。
改めて写真で振り返ると着物が随分大きいです^_^;
当時もかなり大きかった印象でした。
約2ヶ月かけてじっくりとお直ししていこうと思った次第でした。
そして同時に息子への説明も必要だな~と感じました。
他のお子さんの七五三の様子を実際に神社へ事前に見せに行ってみようと、こちらの計画も始める事にしました。
「ママ、頑張るね。まだお着物が大きくて引きずっちゃうね。ピッタリサイズになる様に針と糸で縫い合わせると大丈夫だからね。」
と声掛けすると
「ふ~ん。わかった。」といった様子。
こうして七五三への針仕事が始まりました。