トイレトレーニングでわかった事(2歳2ヶ月~2歳8ヶ月)
今日は息子の2歳代の”トイレトレーニング”について記録させて下さい。
今となっては懐かしく楽しい記憶ですが、当時はあれこれ試行錯誤の日々でした(^^;
おむつはずしについて色々模索する中で、実は3つ気付いた事がありました。
- 外部のステータス変化(=ここでは洋服が濡れる事)を敏感に察知出来る。
- ”カッコイイ”、”かしこい”、”カワイイ”を教えなくても理解していた事。
- 言葉で説明し教えれば、(たとえ模倣が苦手で自分自身のみでは獲得できない事でも)ちゃんと出来る様になる・・・のでは??
”トイレトレーニング”はこうした事への私自身の気付きに繋がり、親としても息子の育て方についての理解が一層深まりましたし、おむつがはずせた結果本人にとっては大きな自信に繋がったりと、成功して家族がまた一段大きくステップアップ出来た一件だったなぁと改めて思います。
そういった事を導入や経過を含めてお話させて下さい。
(※そうは言っても排泄のお話しですから、苦手は方は読み飛ばして下さいませ。)
~本格的なトイレトレーニングの開始~
1歳後半から徐々におまる等を使っておむつを外す準備はしてきたのですが、まだしっかり足でふんばる力そのものが弱くフラフラと安定しなかった事や、当時は冬だったのでトイレの空間そのものが寒かったり等の環境要因もあり、本格的なトレーニングは夏に先送りしていました。
そして2歳2ヶ月頃から初夏という事もあって、2時間毎にトイレへ連れて行く様になりました。(夏でしたのでこまめな水分補給の為か本人のトイレの間隔は実はもう少し短かったのですが、あまり頻度を上げて本人が嫌がる事になっても良くないと思い、無理のない2時間毎という時間設定にしていました。)
最初はトイレへ連れて行ってももちろん出ませんし、まだ当時は『排泄したい』要求を伝えてくる事はありませんでした。
しかしそのうち偶然タイミングがあったのか、一度だけトイレで小の方を成功した事がありました。2歳3ヶ月の終わりの事です。
それでもその後はまたトイレで用をたす事はしばらくありませんでした。
でもそれから3週間以上経ったある日、「トイレ!」と言う事があり、連れて行くと大きい方を宣言通りに出来たのです。
~”小”の感覚の方がわかりにくい~
『”大”の方がやはり感覚的には掴み取り易いのかも知れないなぁ。』
とすぐに気付きましたので、”小”の内部要求を察知する感覚をどの様に気付かせていこうかな?という事にこれ以降はトレーニング内容をシフトしていきました。
しかし、そう簡単にはいきません(笑)
まず、大人とは違い臓器そのものがまだ小さいので膀胱等に溜めておく量自体もそんなには多くないのですよね・・・。
だから息子もまだこの頃は30分とか、短い時は10分後など(笑)ごくごく頻繁にしていました。
『トイレトレーニングを始める目安として、2時間程の間隔があく様になってから』
とは良く聞いていましたし、私自身の家系が腎臓や膀胱といった器官が弱い家系でしたので、あまり焦って負担をかけさせたくない思いもあり本当にのーーーーーんびり構えていました(笑)
このまま2時間の間隔になるまで様子を見ようかな?と思い始めた矢先、間隔が1時間程に開き、一度の量も増え始めました。2歳5ヶ月頃の事です。
(今となって振り返ってわかる事ですが、夏休み等でプール遊びや外遊びの結果、体力や筋力も増え、体格もしっかりしてきた事が一つの要因として考えられます。)
『せめてトイレに行きたい感覚だけでも何とか理解させられないかな?』と少し手を打つ事にしてみました。
~ファッション(見た目)を利用する~
1歳3ヶ月頃の外遊びの頃から、お気に入りの靴下や靴があったり、好きな色があったりと見た目に対する”こだわり”がある子でしたので、それを利用してみようと思いました。
息子が好きそうなパンツを数枚用意しました(笑)
「ほらー、カワイイでしょ~。☆が書いてあったり、色も色々あるよー。」なんて言いながら息子に見せました。
案の定すぐに『これ履いてみたい!』という反応でしたので
「カッコイイじゃない!」
と声をかけながら履かせるも・・・最初は数十分で失敗して泣き出していました。
すかさず
「大丈夫、まだ他にも色々あるから!」
「夏だしお洗濯してもすぐ乾くよ!」
と切り出し、違うパンツを履かせては
「こっちはカワイイね!」
とか、
「ズボンもすっきり履けるネ!」
といった言葉をかけながら、取っ替え引っ替え。
その日は2時間程で3枚のパンツを失敗して『もうイヤだ!』という反応に変わりましたのでやめました。
でもこの時気付いた事は、濡れた時全部出し切ってから泣くのではなく最初のほんの少しで泣き始めましたので、”自分の中から起こるトイレの要求はわかり辛くても、パンツや洋服が濡れるという『外部ステータスの変化』はすぐに察知出来るタイプなんだ”、という事がはっきりわかりました。
~見た目に惹かれて再びやる気に~
それから1週間程は失敗を恐れてパンツを履きたがりませんでしたが、見た目の良さに惹かれてまたすぐに自分でパンツを持ってくる様になりました。
そうして、今度は30分毎にトイレへ連れて行き、出たタイミングで
「おしっこ溜まってたね~、おなかスッキリしたねー。」
という具合で、トイレの前後で本人の体内のステータスが変化した事を言葉で伝える様にしました。
それ以来トイレの時間ではなくても足をモジモジさせる事があれば
「それってトイレに行きたいんじゃないかな?」
という様に言葉で息子の体内で起こっている変化を伝え、本人に感覚を気付かせる様に促していきました。
こうしてトイレの要求を掴み取る事が出来る様になったのか、
「トイレ!」
と伝える事はあまりありませんでしたが、自分でトイレへ行く様になりました。
(多分伝える必要性をあまり感じなかった事もあるかと思いますし、元来から要求を言葉で他人に伝える事が苦手なタイプなのが大きな理由かなと思います。しかしそれでも外遊びなど、公園で遊んでいる時なんかには「トイレ!」と言う様に徐々になっていきました。)
無事成功した時は
「かしこいね、ちゃんと行けたネ!」
と伝えるとにや~と嬉しそうにしていましたので、『カッコイイ・かしこい・カワイイ』等の褒め言葉を理解している事もこうしてわかったのです。
そして、苦手な『内部要求の掴み取り』(←に関して療育を決めた時―感覚統合(2歳5ヶ月)で書いてみましたのでよかったらご覧下さい。)もこうして言葉で伝えていけば理解していけるのでは?と私が最初に気付いたきっかけにもなりました。
以後、感覚的な事でも出来るだけその場に即した言葉を伝える様にしていきました。
結局、プレなどでは念のためおむつを履かせていましたが家庭ではパンツで、3学期頃には何とかプレでも大丈夫になり、幼稚園の入園には間に合いました。(今でもたまに遊びに夢中になるとダメなときもありますが、まぁ・・・一応トイレの要求はわかりにくいけど何とかわかるみたいです。幼稚園の先生方すみません<(_ _)>)
[追記1]
4歳当時で、トイレで問題が全て解消したか・・・というとなかなかうまくはいかない部分もありました。
例えば、
①外出先のトイレで「ボクは男の子だからママとは行かない。」と男性用を使うこだわりがある。
②立って使うトイレはまだうまく使えない。(女性にはわかりにくいですが、例のものが”はりつく”らしく手を添えないといけないのに、上からだと手を添える位置が見えにくい・・・自分の体を想像しながら手を添えるのがまだ難しいのかなと思います。)
③座って使う個室トイレは高さがあると座れず、又、個室の暗さが怖いため尚更一人では使えない。
こういった事から、外出先で夫がいない場合は何とか一人で「行って来る!」のですが、成功:失敗比率は7:3といったところでしょうか(笑) 一人で出来る様に訓練継続中です。
→幼稚園当時はこうした様子でしたが、小学校にあがる頃には立って出来る様になっていたり、一人で十分公衆トイレを使えるようになりました。
[追記2]
振り返ると筋肉の強化がキーワードかな?と思います。
おしっこや便意を感じる為には、体内の動きを感じ取る力が必要ですね。
2歳5ヶ月頃から外遊びでしっかりと体を作ってきたのですが、それが良かったみたいです。
腹筋や背筋が育ってくると、そうした筋肉に挟まれた体内を何かが通過する感覚をより感じる様になっていきました。
ですから、息子の場合は
①用を足した後のスッキリ感を理解する。
②もやもやと何かが溜まっていく感覚を理解する。
の順番で理解していきました。
とはいっても筋肉の育ちにくいタイプのお子様や、そんな事をしなくても感じ取れるお子様などタイプは様々でしょうし、トイレそのものの雰囲気や臭いが苦手な子、高さが合わない不安感で出来ない子等トイレトレーニングの苦労は千差万別ですね・・・。
あくまでもウチの例という事でご理解下さいませ。