ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

入園へ向けて。春休み中の準備―手つなぎ編(3歳)

~外歩きの練習~

息子は手つなぎが苦手です。
これは基本的に今でも苦手だと思います。 逃走防止への試みは過去記事外遊びでの逃走防止策(2歳8ヶ月~)などでも行っていましたが、一番手っ取り早い逃走防止策の『手つなぎ』は取り組んだ割には改善が見られず・・・何度繰り返してもすぐに手を解かれてしまう状態でした。

 

『手を繋がなくても逃走してしまわない練習をしなくちゃ。』

幼稚園が始まる事で、そうした思いが日に日に高まっていきまいした。

 

具体的な方法を探っていたある日の事です。
春休み中で、日中は殆ど外遊びをしていました。
朝→近くの公園へ。
昼→昼食の為、帰宅。
昼食後→再度同じ公園や別の公園へ。

 

一度の移動は10~15分程度なのですが、一日に何度か一緒に歩く時間がありました。
そうした移動の中で、一緒に歩きながら始めた遊びがありました。
『電車名連想ゲーム』です。

 

歩きながら目に入った車のナンバープレートのひらがなを見て、

「”あ”だから、アーバンライナーNEXT!」

等と、知っている限りの電車名を言い当てっこする遊びが私達親子のブームになりました(笑)

 

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※おもちゃの車でご説明させていただきますと、ナンバープレートの写真矢印のひらがな部分を利用して、外出先で車を見かける度にそのひらがなからはじまる名称を言い合う様にしてみたんです。相変わらずわかりにくい説明ですみません(^_^;)


ルールは特にないのですが、やむを得ない場合を除いて同じ名称は極力避け、多くの名称を言い合うという単純なゲームです。

今住んでいる地域は結構車が多くて、数歩も行かないうちに何台も何台も・・・。息子はナンバープレート探しと電車の名称を思い出すのに必死で、走り去る事も忘れて熱中していました。

 

その間もちろん私とは手を繋いだままでした。

 

こうした事を夏休みまでずっと継続していった結果・・・
外歩き時の脱走癖はなくなりました(笑)

 

そして実はもう一つ、脱走癖を止めた要因があると思っています。
それは私への強い愛着心を持った事だと思います。

 

そのエピソードは年少の夏休み時期になりますので、またその頃改めて記録させて下さい。※

 

 

~ついでに想像力も掻き立てる~

そしてもう一つ、このゲームには良い効果がある様に感じました。
それは想像力を伸ばすという効果です。

視覚優位の息子にとって、文字での補助があればゲームとしては容易いのですが・・・

外出先で(つまり口頭だけのやりとりだと)脳内に記憶した言葉をその場で取り出したり、一度出た名称は脳の一時的な別領域に記録しておく等の脳内の操作が発生しますよね。

 

それに思い出した電車イメージと電車の固有名詞と発音した場合の音声など、一つの電車にまつわるそれぞれの情報を脳の中にあるそれぞれの領域へと照会する様な作業は当時の息子の脳にとって良い刺激になっている様に感じていました。

 

こうした目に見えない操作を楽しく練習する良い機会になり、この経験がまだたどたどしかった言葉の大きな躍進に繋がっていったのではないかな?と見ていて感じました。

※しかし、結局手つなぎや逃走をやめる事は幼稚園の入園には間に合わなかったという事になります(;一_一)(笑)

 

 

追記
※愛着の目覚めについては3歳3ヶ月頃に書く予定にしております。もうしばらくお待ちくださいませ

 

 

入園へ向けて。春休み中の準備―資料編(3歳)

幼稚園の入園前の出来事についてです。
入園へ向けて取り組んだ事等を記録させてください。

 

 

~入園前にすべきこと~

上履き入れやレッスンバッグの作成といった一般的な入園準備とは別に、
この子の為に入園前にいくつか準備しておかなければいけない事がありました。

①息子の特性をまとめたメモや臨床心理士の評価書
②息子向けの園生活説明図作成(入園後の園生活の見通しが立ちやすくなる為の視覚的補助資料)
③逃走防止対策として、せめて先生や誰かと手つなぎをしていく練習
④息子が環境に合わせていく練習

④については一般的な日本の幼稚園へ入園すると決めた時に、何か手を打たなければと思い立った事です。過去記事↓で幼稚園を見学してまわった時に気付いた事で、

少しづつ出来そうな事から始めていくつもりだったのですが結局どう進めていけば良いのか検討もつきませんでした。

 

ですので④は結局春休み中には何も出来ず、生活の中で少しづつ意識していった程度に終わりました。*1

②の息子向けの資料作成も、実際に園生活が始まらないとわからない事も多く、入園後に担任の先生にお話しを伺いながら取り掛かる事にしました。それまでは息子に対しては出来るだけ丁寧に予定を伝える様にしました。

 

 

~息子の特性一覧~

入園前に是非準備したかったのがこの一覧の作成です。

 

昔、『○○型 自分の取扱説明書』(Jamais Jamais/文芸社)という血液型別の書籍がありました。こちらは良くある血液型性格判定といった本ではなく、ユーモラスな視点で人間観察をしてみたら…といった内容だったと思うのですが、その切り口が中々楽しくて息子の特性を同じ様に伝えられないか?とメモ書きしてみる事にしました。
結局参考にした本の様にユーモラスな文章には出来ませんでしたが、特徴を何とかまとめ上げる事が出来ました。*2

このメモには私がわかる範囲での当時の息子の状況を何とか先生方に伝える為にこうした特性を列挙しました。(食べ物の点など、そこまで書かなくても・・・という所まで書いてしまっています(^^;))
このメモにまとめる事で、より息子の現状を私自身が把握しやすくなりましたし、幼稚園の先生方へのご相談などもスムーズに出来た様に思います。もし作成するか悩んでいる方がいれば、確かに面倒ではありますが一度特性を列挙してみる事をオススメします。

 

~発達診断結果~

入園前に現状把握の点と幼稚園の先生方への報告の為、再度心理判定をお願いしました。

すると入園前には間に合わず、入園後しばらくしてから再判定の面接を受けられる事になりました。ひとまず面接の予約をお願いし、幼稚園へは2歳5ヶ月で受けた時の報告書を提出する事に。こうして幼稚園への提出書類は整いました。

 

長くなりましたので、息子に対して入園前に準備した事は次回お話しさせて下さい。

 

 

*1:といいますか、結局小学生になった今でもまだすべての環境を他の人と同じ様に受け入れてやり過ごすなんてこの子にとってはまだまだ到底難しい様に思いますので気長に取り組んでいきたいなと思っています。

*2:以前のブログではこの特性一覧を載せていたのですが、今回はとりあえず載せないままで書き進めていこうかなと思います。もしご覧になりたい方がいらっしゃれば、またその時に再検討させて下さい。

聞こえの過敏さを伝えてきた事(3歳)

幼稚園入園前の春の出来事です。
現在住んでいる地域が気に入っていた事もあって、入園前にこの地域での定住を決め新居へ引越しをしました。 その直後の出来事をお話をさせて下さい。

 

~引越し後の事~

3月のある日、引越しをしました。
息子の多動など不安な点もありましたが、引越しは思った以上にスムーズに完了しました。引越し先の物件等も事前に息子に見せており、本人も「ここがいい!」と納得した上だったからかもしれません。

 

片付け等の合間に、おやつを食べながら二人でゆっくり過ごしていた時の事です。

「静かだね。」息子が突然言いました。

確かに新居は以前の家よりも住宅地の中にあり、物音は少ない様に思いました。ただ”そんなに違うものかな?”と気になり息子に聞いてみました。


「前のおうちではどんな音が聞こえていたの?」
「ずっと新幹線とか、大きな車の音が聞こえていたよ。」

と言うのです。

え・・・。
新幹線ですか・・・?
確かに近くを新幹線が通っていましたが、窓を閉めると聞こえないし、日中は窓を開けても私はあまり気になりませんでした。
息子にしてみれば私が気にならない様な音もずっと耳に入っていたので落ち着かなかった様でした。

 

 

~うぐいすの声~

引越しして1ヶ月も経たない頃でした。

新居での生活にも慣れ始め、息子もすぐに落ち着きを見せ始めました。
急遽幼稚園を決めなおした事もあり、私は夜間は入園準備に追われながらも日中は息子と遊んで過ごしておりました。
そんな最中です。

 

朝、窓を開けたら春先らしい音が聞こえました。
うぐいすの鳴き声でした。

すると息子がびくんと体を跳ね上げ、
「何の音!?こわい!」と言うのです。

「えっ?怖いって何の事?」

と思わず聞き返してしまいました。

「なんか音がした。こわいよ・・・。」と息子は言うのですがその時は何に怯えていたのかさっぱり理解してやれませんでした。

 

別の日、ある幼児向け番組でうぐいすの鳴き声が流れました。
すると息子が
「こわいよ!なんの音なの!?」と叫ぶのです。
「これは”うぐいす”っていう鳥の鳴き声よ?これが怖かったの!?」と聞くと、
「うん、これ。」と頷いていました。

鳥の声と理解し以降は驚く事はなくなりましたが、こんな事で驚いていたのかとこの時初めて知りました。
ですから新幹線にしてもうぐいすにしても私達周囲の人間が感じている以上に敏感に物音に反応してしまうという事をこの時以来常に念頭に置く様になりました。

 

~音の学習~

もちろん息子が聞こえの過敏さを持っている事は以前から知っていました。

let-me-pick-you-up.hatenablog.com

 でもこうした一件があって、以前↑こちらの過去記事でもご紹介したのですが生活音等を教えてくれる動画などを通じて音の学習を進めて来た事って、やはりそれなりに効果がきっとあったのだろうとこの時改めて納得出来ました。

 

でもこうした動画で紹介してくれる音はほんの一部なんですよね。

だからそれ以外の音については本人が今後の経験を通じて新しい音に対して理解していくしかないのだろうと思いました。

 

親である私に出来る事といえば、急に逃げたり泣き叫ぶ時に”音”がきっかけであればチェックしておいたり周囲の方に「こんな音で驚いた様です。」と伝える事ですとか、どうしても辛い音が続く場合は回避する方法(イヤーマフや場所を変える事)を検討していく事でした。

音に過敏さのある方の場合、大勢の足音等も苦手な方がいらっしゃると聞きます。今のところ、息子は足音に対する不安感はない様ですが、不規則で予測のつかないまばらな音への苦手な感覚はあります。*1

もう少し大きくなっても音に対して仰け反って苦しむ様子が続く様であれば、何か別の方法も考える方が良いのかもしれませんね。今は幼稚園の間に色々な経験を通じて音の学習を引き続き継続していきたいと思っています。

 

~ちなみに~

またまたyoutubeからで恐縮ですが。。。

www.youtube.com

子どもも大人も楽しめそうな鳥の鳴き声の紹介動画がありました。こちらの動画では姿と鳴き声、そして多言語で名称も紹介されていますので色々と勉強になるなぁと思って拝見しました。

確かに鳥の鳴き声ってこうして聞いてみると実に多彩で、その一見その可愛らしい姿からは想像つかない勇ましい声の持ち主もいたりなんかしますよね。初めて体験する子どもにとってみれば確かに恐怖に感じるかも?しれませんね。

 

こうした理解を通じて他者への理解や相互に歩み寄るきっかけになればいいなと思います。

 

 

 

*1:この後になってはっきりしてきたのが拍手や反響音は「頭の中がガンガンする(T_T)」と言ってとても嫌がります。

外遊びでの逃走防止策(2歳8ヶ月~)

※このメインブログでは今現在の我が家のお話しはほとんどしてきませんでしたが、この春まではちょっとゴタゴタが続いておりましてブログを書く事が難しい状況にありました。でも今はたくさんの方々に支えていただきながら復調する事が出来ましたので、こちらのブログも細々とではありますが再開しようと思います。

 

私、今更なのですがようやく最近『光とともに・・・』という自閉症の方を題材にした超有名なマンガを読み初めておりますが・・・私自身が未来の誰かに伝えたい事の多くがこのマンガに描かれているんですネ。なので『私がこのブログで改めて言いたい事って何だろう?』と読みながら思ってしまう事もありまして、少しブログを書く事から遠のいてしまった事もあったのですが、『光とともに・・・』と同じ様な内容になっても異口同音の効果もあるかな?と改めて思いまして、今後もとりあえず我が家の過去の足跡を書き進めて行こうかなと思っています。

 

 

 

 

 

~逃げ足の速さに悩む日々~

当時はまだまだ問題山積みで本当に大変な事もまだまだありましたが周囲の方々に支えられながら私たち親子が成長していく実感があって明るい芽生えを感じた日々でした。という事で今回はその大変だった事の一つ、散歩時の逃走防止策の記事です(笑)
書き進めてきた幼稚園選びの頃より2ヶ月程少し遡りますが、冬季の外遊びでの出来事を記録させて下さい。

 

~外遊び中に~

 暑い秋の日が続いた頃です。
療育も始まり息子への対応方法も少しづつわかり始めてきた頃ではありましたが、外へ出ればまだまだ指示が通りにくい事も沢山ありました。

特に玄関から出た瞬間や公園遊びで何かに目移りした瞬間等です。*1

『これは危険すぎて私の精神が持たない・・・何とかしなければ。』
と常々思っていました。

私の手が汗をかきやすいからか”手を繋いでくれない・・・”という事にも随分悩みました。1歳代からずっとそうでしたので、手つなぎは長い間改善されない事でした。

でもひょっとすると冬になれば感じ方も変わるのでは?と思い少しづつ意識的に手を繋ぐ練習を始めていきました。

 

 

~こだわりを利用~

しかし・・・

やっぱり感覚過敏が関係しているのか、すぐに改善される目処が立ちませんでした(笑)ですので長期戦を覚悟し、当面は手をつなぐ事は諦めてまずは逃走防止に効く何かを検討しました。

 

『本人が飛び出すよりも強く興味を示す事が何かないかしら・・・』と考えた末に、

・外出する際の玄関での逃走→息子に鍵をかけさせる(鍵へのこだわりを利用)
・公園等での逃走→ふわふわジャケットで思い留まらせる(触感へのこだわりを利用)
この2つで対応を始めました。

は以前からずっと息子が気にしていた物でしたが、不器用さで鍵穴に挿す事も回す事も大変時間がかかっていました。
準備等に時間がかかり、バタバタ出る事が多かったので「ごめんね」と私がやっていたのですが、時間の割り振りを改め5分以上鍵かけに予定を割く様にしました。

こうして玄関での逃走は治まりました。


私のふわふわジャケットは息子が好きな触り心地の生地で、外遊び中にパッと逃げてしまう時に
「抱っこするよ、ふわふわだよ~!」と声を掛けると高確率で戻ってくる事が多かったので使う様になりました。

 

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(↑体型がバレてお恥ずかしい限りですが(^_^;)記録として着用していたジャケットの写真を貼っておきます。当時の外出時にはこのふわふわジャケットを必ず着用していました。)

抱っこは大変でしたが、逃走されるよりはマシでした。逃げられる精神的な負担よりも息子の体重の方が軽いなんて発達障がいならではの思いかも知れませんね。
(子ども用のリード等も考えましたが、本人が何かを着けられる感覚を嫌がりそうだったので導入しませんでした。)

 

 

~手つなぎの練習は継続~

結局手つなぎの練習はそれとなく続けていたものの、あまりはっきりとした成果が出ないまま冬を終えてしまいました。

 

対処療法的に使っていたふわふわジャケットも夏になるとさすがに使えなくなり、また違った方法を考える必要が出てきました。
手を繋がなくても逃走しなくなる方法を見つける方が良い様な気も・・・なんて思い始めました。
という事で手を繋いで歩く事逃走防止を少し分けて考える事にしました。

 


しかし入園準備に明け暮れ、そのまま幼稚園も始まり対応策は少し先に実施していきました。
またその頃に差し掛かりましたら続きを書かせて下さい。

 

*1:外出時の猛ダッシュはおそらく室内外での明るさの極端な差に驚いたりしていたのではないかな?と思います。その他の逃走にも色々理由はあるのだと思いますが、とにかく日々常々ADHD的な多動や不安感などからくる多動ですぐに高速ダッシュで逃げる感じでした。

表情への気付き―感覚過敏・鈍麻への試み 目・視覚 対応編 1(2歳6ヶ月~4歳2ヶ月)

幼稚園も無事決まり一安心した春休み中の事です。
何気ない会話から表情を教える事を思い立った経緯やそこから始まった視点の動かし方の訓練について記録させて下さい。

まずはそこから約半年前の様子から振り返りたいと思います。

 

~2歳5ヶ月以降の自撮り連写~

息子には1歳代からiphoneipadのカメラを連写してしまう少し困った所がありました。
充電中に放置しておくとロック中でもカメラ機能だけはすぐに使えてしまう為、気付けば天井やら息子の頭だけのヘンテコな写真が大量に残っている事もしばしば(笑)

 

面白いから今でもそのまま残してあるのですが、それが2歳5ヶ月位から息子の顔がきちんとフレームに入った状態で連写する様になってきました。

しかも2歳6ヶ月位からは笑顔の連写に変わってきたのです。(ちょうど、怒る事を控え公園遊びに夢中だった頃です。)

”連写”という繰り返しが楽しかったらしく、ケラケラ笑いながら何枚も何枚も・・・繰り返しが続くので次第に爆笑へと変化していく写真が量産されていきました(笑)
で、撮った写真を見て更に笑う^_^;

以前から”繰り返しが大好き”という事知っていたのですが、何か楽しい遊びに繋げられないかな?と考えていました。

 

~今更いないいないばぁ(笑)~

2歳半を過ぎて・・・どうかな・・・と半信半疑で”いないいないばぁ”をしてみると効果覿面でした。
それまでは全く面白がってくれなかった”いないいないばぁ”を仰け反りながら大爆笑したのです。何度も繰り返しを要求されました。
『笑顔が来るハズ!もうすぐ手が開く!』といった予測やその繰り返しが大好きな様子が伝わってきました。

 

でも私もすぐ調子に乗ってしまい、『どうかな?』と思いつつ少し変な顔や白目を多く見せる様な怖い顔をすると・・・やっぱり本気で怖がって大泣きしていました。

ですので笑顔だけの”いないいないばぁ”だけを楽しむ様にしていきました。

 

 

~写真図鑑~

 

let-me-pick-you-up.hatenablog.com

↑先日の記事で写真図鑑の顔や表情の項目を毛嫌いしていた事を書きました。
確かにこれまでは私と会話している時も目が合うのは一瞬だったり、鼻や耳辺りを見ている感じでした。

 

でも”いないいないばぁ”を何度も繰り返すうちに、隠した手を開くときちんと顔に焦点を当てている気配を感じ始めました。(それまでは私から息子の目を見る時も怖がらせるとダメだと思い、じっと覗き込む事は避けていました。)

特にこの遊びを始めてからは、目の周りや口元を見ている様子でした。
目の周りを見る事が極端に少なかった息子にしては・・・大きな変化です。
『・・・これは色々なチャンスかも!』と内心は思っていたのですが、焦らず少しづつ色々試してみようと思い始めました。

 

 

~視線が合っていない時~

例えば目が合うときは一瞬でも合わせる様に。 その後すぐに子どもの方から体ごと逸らされてしまう事も多々でしたが、そんな時は一度視線を完全に外して息子の緊張状態を解いてから横を向く息子の目を見る様にしました。

自分が見られている感覚に慣れさせる為です。
息子自身が相手を直視していなくても、横目の状態でも視線には入るかな?と思いました。

当時はまだまだ多動ですぐに手を振り払われていた頃でした。
普段街中を歩く時などは多動の息子の分も含めて私自身が相当神経を使って周りを見ていた為、外歩きで息子の目を見て歩く事は難しく、こういった場合は無理にはしませんでした。
それ以外の室内にいる時間に出来る範囲で少しづつ目線に慣れさせる様にしていきました。

※結局息子の方から目をしっかりと合わせてくる様になったのが4歳過ぎです。取り組みを始めた2歳11ヶ月位から1年以上と長い時間がかかってしまいました(笑)でも時間をかけて取り組んだ成果はとても大きかったと感じます。

 

 

~表情を教えてみる~

プレも終了し、幼稚園への入園準備を進めていた頃です。 夫の運転で移動中、息子とバカ笑いをしながらふと「今なら大丈夫じゃないかしら?」とある考えを思いつきました(笑)

それは”いつかダメ元でやってみよう!”、と以前から密かに考えていたある案でした。

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”喜怒哀楽”の4枚の表情をその場で自撮りし、そのまま息子に見せました。

「どう?これわかる?」と聞くと、

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「うん?えーと、笑ってる!」

 

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「Oh!No~怒ってる・・・」

 

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「これは”悲しい”」

 

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「”おもしろい”~ぎゃはは。」(つられ笑いしていました。)

 

いつもなら逸らすはずの表情も、
・こうして写真に撮れば見てくれる事
・車、お風呂、トイレなど狭い空間の方が少し普段は難しい話でも聞きやすそうな事
・現時点で表情の変化への理解が進んでいる事

などが確認出来ました。

こうして少しづつ何でも教えていく事や、視点を輪郭から対象物の中心へ移動させていく練習を始めていきました。