年少の運動会(3歳8ヶ月~)
~行事を頑張ってみる~
前回の続きです。
幼稚園の行事を通じて息子の成長を促そうと思いついたという話でした。let-me-pick-you-up.hatenablog.com
でも思いついたのは目標だけで、具体的な手法やアプローチまでは何も思い浮かびませんでした(^^;)
それにまだ年少の運動会でしたので、走る練習や綱引きのなど競技の特訓・・・が最良の策とも思えませんでした。
ですから、実際に息子に対して行ったのは
- 予想させること
- 競技の流れを伝えておくこと
こんな程度でした。
(1)数日前からプログラムを見せて競技の流れを理解し、当日はその通りに実施される事を体感する事。
(2)そして当日は園児さんだけでなくその家族の方もこられる事を事前に予想しておく事。
もしこの2点が成功すればこの運動会は大きな収穫になりそうだ、そんな風に考えました。
こうしたイベント内容を事前に予想しておく事は、今となっては我が家ではごくごく当たり前の事となりました。こうしたイベントでの経験を通じて、事前に心の準備をしておく大切さを痛感しているからです。*1
~運動会本番~
事前の準備はこの程度。
じゃあ本番はどんな事をしたのか?なのですが、
私自身子どもの集合場所近くに居させていただいて、
(1)『次の競技は○○よ。』と息子に伝える事と
(2)競技の番が来た時に『A君の後ろについて行きましょ。』とグランドまでの行進を促す事
この二つだけでした。
つまり、
(1)次の競技への心構えをして、パニックにならない事。
(2)列について行進出来る事。(=前のお友達の真似をしてみる)
これが出来れば今回の運動会は大成功だなぁと思い本番に臨みました。
結局(1)は事前予告が効いていて、パニックになる事もなく、(2)も前に優しいお友達が居てくれたので、呼んでくれる度に必死でついて行ってました。
これは間違いなく大・大・大成功!な運動会となりました。
本当は、お友達に気を遣わせて負担させてはいけないと思います。
お友達自身だって、それぞれ頑張る目標があるはずなので。
それを思うと心が痛みましたが・・・
優しいお友達に心底感謝し、これがきっかけでお友達との距離を少しづつ計れるようになってくれたらいいなぁとこの時は純粋にそう願いました。
*1:私個人としましては、どちらかといえば”当日その場で聞いたとおりに動けばいいや♪”なんて準備が面倒なタイプですので、
”こうした緻密な準備は逆に余裕や遊び、楽しいアクシデントや突発事項がなくてちょっと残念かも”
と自分の場合とはまるで正反対だと感じたのを覚えています。
※しかし2年後くらいには息子と一緒に予測する事もどんどん減ってきました。なぜなら、プログラムなんかをもらえばその場で息子本人が読んで理解しておいてくれる事が増えたからです。(ホント、随分楽になりました^^;)
行事を目標にしてみよう!(3歳7ヶ月~)
~体が良く動いた初秋の事~
さて、息子が3歳7ヶ月当時の様子です。
この年は平日は七五三の準備を進めながらも、休日は運動公園へよく出かけた年になりました。
というのも例年なら秋めいた日も増えてくる頃でもものすごく暑い日が続いたからです。
当時はまだ夏男だった息子にとって
”いてもたってもいられない”
という毎日でしたので、本当に良く外遊びを楽しんでくれました。
アスレチックでは少し前なら↑こうした遊具は揺れが強く怖がって遊びませんでした。
しかしこの頃には体幹が少し安定してきたのか
「右手、次は左手を出して・・・」
とこちらが声掛けで促すと自分なりに手足を工夫しながら動かす様子が見られました。
何より成長を感じたのは
”たとえ上手に出来なくてもやってみよう!”
という意欲的な姿勢がみられた事でした。
自分の体やパーツ毎の操作方法がわかってきた頃でしたので、
そうした気持ちがやってみる勇気を後押ししてくれたのかもしれません。
もちろん平日も幼稚園から帰った後は近くの公園へ出たがりましたので、
お天気が良ければできるだけ連れ出して遊んでいました。
この頃のこうした時間は、私にとっては嬉々として遊ぶ息子を見守る楽しい時間でした。
しかし毎日こうした息子の様子を見ていると、ちょっと欲が出て来たんです。
”どうも大きく体を動かす粗大運動に少し自信が出てきたのかなぁ?”
と次第に感じる程、遊びの内容がどんどん良くなっていくんですね。
そこで、あまりにも突飛ですが・・・
もうすぐ行われる運動会を一つの目標にしてみようかしら?とふと思いつきました。
~運動会を学びの機会にしてみる~
それこそ最初は
”かけっこや大玉ころがし、何か一つでも息子が出る種目を家庭で練習してみようかな?”
と考えました。
ちょっとでも事前練習が出来たら自信がつくんじゃないかと思いましたので。
でもすぐにその考えは改めました。
”種目を取り組むのはまだ早い。それよりも運動会そのものの流れを把握し、リラックスして運動会を楽しむ事”
こんな目標を立てました。
よく言われますけれど、
「どうしても苦手な行事は後の事も考えて今は回避する」
という選択も大事だと思います。
でも何故か今回の運動会は頑張れるかも?と思えたのです。
粗大運動のスキルが向上するにつれ、
”体を動かすという息子が好きな事を通じて運動のルールや競技の楽しさを伝えられるのでは?”
と感じたからでした。
そして運動そのものについてだけでなく、
”行事というものは目には見えにくいルールやタイムスケジュールに沿って進行していく”
という事を伝えられる絶好の機会と思えたのです。
どうすれば成功に導けるのか?
運動会を通じて学んでいく為のアプローチの方法を少し整理して考えてみる事にしました。
電車で行こう!(3歳7ヶ月)
ちょうどこの3歳半頃は愛着形成が進んだおかげか、とても成長が著しい時期でもありました。周囲の人に気付き始めた事で息子の様子に変化がみられた当時のおでかけの様子を記録させて下さい。
~手つなぎOK!~
歩き始めの頃から逃げ足だけは超一級だった息子くん。
当初は手なんかぜ~~~ったいに繋いでくれませんでした(^_^;)※多分感覚過敏のせいデス
当然休日のお出かけも手をつながなくてもあまり気にならない様な自然が多い場所や公園ばかりでした。(って、親の私達も自然の中が好きなのでこの点はあまり苦ではなかったです♪)
が、愛着の効果でしょうか?
この頃から徐々に手をつないで歩く事が出来る様になってきました。
もちろん過敏さや手が触れる不快感がすぐになくなる訳ではないので
『イヤだけど頑張れる』範囲を探りながら。
そうするうちに次第に繋いでいられる時間が長くなっていった、という訳です。
こうしてこの頃から安心して外歩きが出来る様になり始めました。
これまでの外出と言えば近場でさえも
常に心臓がバクバク
常に周りをキョロキョロ
とかなり挙動不審な私でしたが、ホッとしながら歩ける日が来るなんて夢の様でした(笑)
そこで息子の提案を受け入れてみる事にしました。
「電車に乗って、デパートのミニカーのお店に行く(=行きたい)!」
こうしてバス+電車の片道約1時間の旅に出たのです。
↑まずはバスで最寄り駅へ。ワクワク感と少しの不安感。この頃はまだ手に何か(この日は自分のミニカー)を持っていないと落ち着かない頃でした。
↑電車を降り、目的の駅でたくさんの電車に興奮していました。こちらの駅に来るのは親も久々で、駅舎がリニューアルされて以来だったので驚きの連続(笑)ミニカーのお店に行く前に少しだけ散策しました。
↑ミニカーのお店に到着。
こちらには自分でパーツを選んでミニカーを組み立ててくれるコーナーがあり、どうやらこれをやってみたかった様です。いつもなら他人の声など馬耳東風の息子ですが、お店のお兄さんのお話しを一生懸命聞きながら作業していました。(まさに好きな事を通じて伸びている瞬間ですネ♪)
そして無事オリジナルミニカーを作り終え、満面の笑みで岐路についたのでした。
この日、つないだ手を急に離したり、飛び出しで叱らなくちゃいけなかった事は一度もありませんでした(^0^)
こんな経験を通じて、
『手を繋ぐのも良いなぁ~』
『もっとみんなで色々な所にお出かけしたいな~』
なんて思ってくれたら良いなぁ♪
もっともっとたくさんの楽しい思い出を家族で作れたらいいなぁ♪
と無事成功した電車でのお出かけを喜ぶ母でした。
他害のキモチ(3歳7ヶ月)
~日常の心配事~
前回、幼稚園で不満顔をする事があったというお話しをさせて頂きました。
その表情は鼻炎のせいだったという事はお話しした通りなのですが、実はその頃確かに日常の中で心配な事がございました。
幼稚園年少の2学期が始まる少し前、夏休みの終盤の公園遊びでの出来事です。
多くの子ども達で賑わう公園の滑り台。
息子が階段を登ろうとするタイミングで、後ろに待つお子さんに対して「ギューン」と言いながら手を突き出して相手を押す真似をし始めた事がありました。
突然始まったこの奇怪な行動に私の頭の中は一気に真っ白に。
「!!!!!?????」
とりあえず本人の手を引いて列から外れ、本人に事情聴取。
しかし息子は目をそらすばかり。
直感で”人が多くて困ったのでは?”と感じとりましたので、しばらくは混み合った遊具は避けながらの公園遊びを続ました。
~言葉で伝えよう~
ぎゅーん・・・ねぇ。
要するに他害の気持ち寸前ですよね。
状況的に、
滑り台の階段をのぼるスキルに自信がなくて、周囲に誰も居なくて気を遣わない状況を作りたいという気持ちかなと思いました。
遊具って、確かに出来る子はササッと足早にこなしますよね。
後ろから無言の『早く登ってよ』という様な威圧感を感じたのかもしれません。
”他の子を押してはいけない”とは理解しているものの、自分の嫌な気持ちをどう相手に伝えればいいかわからなくて、押すジェスチャーをとったのでしょう。
そこでそうした状況に適した言葉を教えることにしました。
「ボクが終わるまで少し待っていてね。」と。
※↑もし幼稚園でも同じことが起こってしまったら大変だと思い、あわてて先生方にお手紙を書いた事がありました。
もちろん一度や二度で言える様になる訳ではありませんでした。言えなくて相手の手を無理矢理遊具から外させようと強要する事も・・・正直何度かありました。
(※きっとこの当時ではまだまだこの子の能力に見合っていない事を私は要求していたのだと思います。試したことはなかったですが、おそらく5歳頃でもまだ難しかったと思います。)
じゃあこのまま放置したのか?という事ですが、決してそうではなく、言える様になる前に粗大運動に力を入れてきた甲斐があってか、身体能力の方が先に追いつき、周囲に誰かが居てもあまり気にせず遊具遊びが出来る様になってしまった様です。
ですから言葉で相手に伝える、という課題は今でも継続中です。*1
~他人の存在に気付き始めた?~
この頃の私はまだどこか息子を信じてやれていなくて、”他人を排除する気持ち”を持ってしまった事や、たとえフリでも”他人を押すフリ”をした事が不安でした。
当時の私は『そんな気持ちをもちつつも実際には相手を押さないで、何とか伝えようと工夫した』と良い評価としてとらえてやる度量は持ち合わせていませんでした。
だから幼稚園の先生に、「こうした困った事がありますので園でも様子を見ていただけると助かります。何か解決法があれば教えて下さい。」と解決方法を教えて欲しくて手紙を書いたのですが、きっと受け取られた先生方も困られたのではないでしょうか(笑)
この件について特にお返事がなかったのは、”お母さん、ゆっくり見守りましょう。危なくない様にいつも見てますからご安心下さい。”と内心お考えだったのだろうと思います。
当時の私はといいますと、次第に”ちょっと前までこんな事はしなかったのに、どうして急にこんな事をする様になっちゃったんだろう?”という思いが消せなくなってきましたが、自分なりに整理し以下の様に考える事にしました。
- 愛着形成が進んだから?
- 目を使いこなせる様になってきたから周囲が見えてきたのかな?
- 自分の感情に気付き始めたから?
- もしくはそうした事が総合的に備わってきたからなのか?
何がきっかけかはわかりませんが、
こうして息子は周囲に他人がいる事に気付き始めていきました。いわゆる自他の区別のはじまりなのかなと思います。*2
そして他人は、自分の想像とは違う動きをし、その行動は自分の思惑とは違い予測がつかない事。
相手に何とか伝える方法が必要なんだ、という事にも気付き始めたのでした。
幼稚園での変顔(3歳7ヶ月)
~小さなくしゃおじさん的な?~
七五三の仕立て直しを決めた頃といえば、幼稚園もちょうど2学期が始まった頃でした。
園でも次第に誰かと話をする事が増えたり、教室で過ごす時間が増えたりと少し変化がみられました。
そんな中、担任や別の先生方から同じ様な指摘を受ける事がありました。
「最近幼稚園で顔をしかめたり、お口を尖らせる表情が見られるのですが、何か不満があったりするのでしょうか?」
???
ん??
楽しんで登園していると思っていましたので寝耳に水でした。
「楽しんでいると思っていたので、今すぐ思い当たる理由がございません。とりあえず家庭でも様子を見てみます。」
と先生にお伝えしつつも、しかめ面をする理由が思い当たりません。
息子に
「幼稚園は楽しいですか?」*1
と聞いても
「楽しいよ!色々な遊具があるの!」
と軽快な返事のみ。
う~~~ん???何だろう???としばらくの間、頭を悩ませる事にまりました。
・・・が、ある日判明しました。
私の目の前で例の顔をしたのです。
秋口で少し花粉の影響からか鼻炎が出ていた様で、口を尖らせて鼻水を堰き止めていたっぽい様子でした^_^;
理由がわかったところで慌てて先生にお手紙を書いて説明をした事がありましたっけ(笑)
当時はまだ鼻をかむ事も、すする事も出来なくて困って自分なりに工夫した結果が口を尖らせるという表情だった様です。
わかった時は爆笑でしたが、自分なりに工夫してみる事を始めたんだなぁと微笑ましい気持ちで一杯でした。
(先生方、当時は惑わせてすみませんでした^_^;)
*1:当時は口頭でのやり取りの場合は疑問形である事をわかりやすく伝える為に「~か?」と語尾につけて質問していました。