ぎゅっぎゅっして!ゆっくりがんばる成長日記

子どもの発達や成長について気付いたこと、感じたことを。 忘れないための備忘録的なブログです。

入園後に出てきた問題とその対応(3歳~)

~入園直後~

さて入園して間もなくです。
幼稚園の先生から連日お電話が・・・。

「教室から出て行ってしまいます・・・。」
「お席に座っていられない様です・・・。」
こういった内容が相次ぎました。
対応方法を教えて下さい、という意味ではなく報告の意味でのご連絡でした。

まだこの頃は会話での意志疎通や理解が今ほどスムーズではなかったので、
『本人の気持ちはどうなのか?』
『(どの様な行動が望ましいのかを)本人にどう教えていくか』
しばらく悩む日々でした。

 

 

~絵カードと一日のスケジュール~

視覚支援が必要だなぁ・・・

目で見てわかる何かが必要なのはすぐにわかりました。
・・・が、具体的に何をしてやれば良いかわかりませんでした。

 

色々なHPや参考資料を読みながら考えに考えた末、幼稚園での一日の流れがわかるスケジュールを作る事にしました。

毎日幼稚園から帰った息子に
「今日は何したの?」とか「どんな遊びをしたの?」などと聞く日課でしたが、まだまだ不明瞭な事も多く、入園案内に記載されていた一日の流れからスケジュールを作る事にしました。

 

~提出後の様子~

”どんな内容にしたらいいかなぁ・・・”と試行錯誤している間に参観日がありました。

参観日の様子はまた別に記録させていただくとして、参観日に見た授業風景や当番の様子等も参考にスケジュールを作成し、担任の先生に提出しました。事前にお渡しする旨をお伝えしていましたので、すぐに担任の先生にチェックいただき返していただけました。

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こうして加筆・修正した物を幼稚園と家庭の両方で使い、日々幼稚園生活の流れを息子と一緒に確認する事にしました。一方の幼稚園では息子が見やすいところに掲示していただいたので、息子本人が見たい時に見られる様にしていただけました。

 

 

しかし・・・これだけ一生懸命作ったにもかかわらず・・・

本人は数回見ただけで
『ふーん、わかった。』という様な反応で何度も見直すことはありませんでした。
どうもこれは幼稚園でも同じ様子だった様で、立ち歩いた際に先生が一緒にスケジュールを確認して下さったそうですが、
『スケジュールはわかってるよ。でも嫌なんだ!』という素振りだった様です。

 

スケジュールをと同時に絵カードなんかもいくつかお渡して一緒に使っていただいたのですが、当たり前かもしれませんがやはりこちらの意思だけを伝えるだけ*1では息子の多動は落ち着きませんでした。

息子の意思表示能力をつけていかなければ…
自分の意思に気付き、自分の気持ちを伝える言葉や能力をもっと強化していかなければ根本的な解決には至らない事を理解しました。

言葉の能力はもう少し後の2学期以降にある事がきっかけで改善していきました。
多動もそれらを経て少しづつ軽減してきています。
詳細についてはまたその頃まで書き進めた時に記事にさせて下さいませ。

 

 

 

<追記>
大切な事を書き忘れていましたので追記させて下さい。

教室から飛び出してしまう時、結局幼稚園ではフリーの先生が気長にお付き合い下さり息子と一緒に園内の散策や遊具で遊んで下さいました。

息子のペースに付き合って下さった事・・・結局これが良かったなぁと今振り返っても思います。無理矢理座る事を強制するのではなく、幼稚園を嫌いにならず楽しいところと思ったまま息子が慣れるのを待って下さいました。

1年経った年中の1学期には殆どの時間を教室で過ごし、園での読書やお友達との遊び・先生とのやり取りに夢中になっている様子が見られました☆

*1:絵カードはPECSという手法を用いるとカードを言葉代わりにして本人から意思を伝える事が出来るそうです。